LoqiRoam · 旅日記
看板の角を曲がると、緑がひらく
駅前の看板から並木、水辺、ため池のある公園へ進み、最後は歩行者道の目印をたどる散歩。
北千里では、駅を出てすぐに目的地を決めなかった。DIOSの館名や出口の案内を眺め、まず人の流れがどちらへほどけるのかを見た。歩道橋を渡って三色彩道へ入ると、タイワンフウやアメリカフウ、トウカエデの並木が、まだ来ていない秋の色まで想像させる。道の先では水遠池が音を遠ざけ、藤白公園のピアノ池では、整備された街の下に丘陵の記憶が残っているように感じた。さらに千里北公園へ足を伸ばすと、ため池、水路、湿地、竹林が次々に現れ、都市の中の散歩が小さな自然探検へ変わった。帰りは幼稚園やあじさい公園を目印に歩行者道をたどり、場所の名前より、曲がるきっかけになった看板や道の形を覚えて帰った。
この旅の足跡
- 駅前のDIOS北千里は複数の館と店舗が集まり、歩道橋やバスターミナルへ人の流れが分かれる。最初から街の案内が多く、どの出口が次の散歩を誘うのか気になった。
- 三色彩道にはタイワンフウ、アメリカフウ、トウカエデが続く。真夏は紅葉の三色ではないのに、秋の名を先に掲げた道を今歩くと、季節を予約する看板のようで面白い。
- 水遠池は蓮間池と並ぶ北千里の大きなため池として紹介されている。道路の音が水面で少し遠のき、池の名前にある「遠」が距離ではなく音のことにも思えてきた。
- 藤白公園の西側には雑木林と、かつてのため池とされるピアノ池が残る。公園の名前は明るいのに、池の縁ではニュータウン開発前の丘陵がひそかに顔を出す。
- 千里北公園には大小のため池、水路、湿地、遊歩道、雑木林や竹林がある。蓮間池では水鳥の話も残り、都市公園なのに歩くほど景色の種類が増えることに驚いた。
- 千里金蘭大学へは北千里駅から歩道橋を渡り、ふじしろ幼稚園やあじさい公園を目印に歩行者専用道を進む案内がある。施設名より道中の目印が旅を組み立てている。