LoqiRoam · 旅日記
水面から砂浜まで
三種町の水の恵み、寺町のカフェ、塩気のある温泉、山道と海岸をつなぐ小さな発見の旅。
北金岡を出て最初に向かったのは、三種町の特産品が並ぶ道の駅だった。じゅんさいが清らかな水で育つ植物だと知ると、窓の外の田園まで少し違って見える。次は住宅地の寺に寄り添う古民家カフェへ。手作りの甘いものと静かな空気に、町の暮らしの奥行きを感じた。しょっぱいことで知られる森岳温泉では、旅の速度がいったん湯気にほどける。そこから石倉山の道で視界を上げ、最後は釜谷浜の砂と海風へ。帰り道には道の駅ふたついで米代川の広がりを眺めた。水、湯、砂。小さな発見を三つ集めるつもりが、土地の表情そのものを三つの手触りで覚える旅になった。
この旅の足跡
- じゅんさいの町らしく、道の駅ことおかには特産品を探せる気配がある。水の中で育つ食材を旅の最初に知ると、田園の見え方まで少し変わってきた。
- 寺の副住職が営む古民家カフェで、肉を使わない料理や季節の手作り菓子に出会える。静かな住宅地にそんな一軒があることが、いちばん意外だった。
- 森岳温泉は『とてもしょっぱい温泉』として知られ、町なかに湯の気配を残している。味を想像すると少し身構えるのに、なぜか入ってみたくなる。
- 石倉山公園にはキャンプ場やバンガローがあり、歩くための山の道が温泉郷の近くまで続いている。町のすぐそばで景色の高さが変わるのが面白い。
- 釜谷浜は日本の快水浴場100選に選ばれ、砂像の舞台にもなる海岸だ。波だけでなく、人が砂に形を与える想像力まで残る浜なのだと思う。
- 道の駅ふたついは地場産品の販売や観光・歴史文化の情報発信を担う場所で、米代川ときみまち阪の景色にも近い。旅の最後に町の外縁が見えた。