LoqiRoam · 旅日記
光の輪郭を拾う
ひまわり畑、遺跡、美術館、古民家、水辺、古社をつなぎ、開けた光から森の陰影へ移る散歩。
騰波ノ江の静かな起点から、まず田園の明るさへ向かった。明野のひまわりは筑波山を背に広がり、畑の端に残る影まで景色の一部にしていた。すぐ近くの宮山では、花の黄色からどんぐりの林へ入り、前方後円墳と石倉遺跡のそばで時間の重なりを感じた。そこから街へ移り、しもだて美術館で天体を扱う作品を見た。外の太陽を見続けた目が、今度は小さな画面や素材の中の光を探していた。午後は築約90年の日本家屋を生かしたカフェで休み、縁側の明るさを眺めながら食事をした。最後は砂沼の遊歩道へ出た。水面の反射は空より遅れて変わり、歩くたび別の場所で光った。大宝八幡宮では森の暗がりが社殿を縁取り、朝の黄色とは違う、長く残る明るさに行き着いた。
この旅の足跡
- 八重咲きのひまわりが約100万本。筑波山を背にすると、黄色の面だけが先に明るくなる。まだ朝の影が畑の端に残っていた。
- どんぐりの林の奥に前方後円墳と石倉遺跡がある。花の強い黄色から木陰へ入ると、時間の厚みまで暗く見えた。
- しもだて美術館はアルテリオの3階にあり、所蔵品で天体を紡ぐ企画展が開かれている。外の太陽を、室内の小さな宇宙で見直した。
- 築約90年の日本家屋を再生した古民家カフェ。11時半から午後3時までの短い昼に、縁側の明るさとカレーの香りが重なった。
- 砂沼を眺めながら歩ける遊歩道と菖蒲園がある。水面は空より少し遅れて明るくなり、歩くたび反射の位置が変わった。
- 大宝八幡宮は701年創建と伝わる関東最古の八幡宮。夕方の社殿は森の暗さに縁取られ、遠い時代が急に近くなった。