LoqiRoam · 旅日記

谷の反射、町の影

山道から湖、古い通り、ぶどう畑、喫茶、妖怪文化、展望台へ。光の変化に合わせて歩いた。

山ノ内を出たとき、行き先よりも足元の明るさが気になっていた。灰塚ダムへ向かうと、谷で細く見えていた光が湖面いっぱいにひらき、雲の動きまで水に移った。吉舎本通りでは、格子の商家と馬洗川の気配が、自然とは違う影をつくっていた。三次ワイナリーでは、斜面のぶどう畑を眺めてから喫茶ヴァインに入り、窓の大きな明るい室内で歩く速度をいったん落とした。もののけミュージアムでは、昼の展示室に昔の想像力が静かに立ち上がり、外の光だけが景色をつくるのではないと知った。最後に尾関山公園の展望台へ上がると、川と屋根と空の明暗が遠くでつながった。場所を集めた一日ではなく、光の幅が変わるたび、次の道を選び直した旅だった。

この旅の足跡

  1. 灰塚ダムの湖面は、風が止まると山の色を受け止めます。雲が動くたび水の明るさも変わり、堤の上で足が止まりました。
  2. 吉舎本通りには、格子を備えた古い商家が残っています。馬洗川の近くで屋根と壁の影を見ていると、宿場の時間が今の通りに重なりました。
  3. ぶどう畑の列が斜面を細かく分け、葉の裏側だけが明るく見えました。ワインを思う前に、風で揺れる緑の反復に目を奪われました。
  4. 喫茶ヴァインは大きな窓と高い天井があり、外の畑より光が均一です。三次産の果汁を使うソフトクリームを手に、歩く速度を一度戻しました。
  5. 三次もののけミュージアムは8月に休館日なしで開館しています。展示室の妖怪絵巻を見ていると、昼の明るさの中にも見えない気配がある気がしました。
  6. 尾関山公園の展望台からは三次の市街地を一望できます。山頂で川と屋根の明るさを見下ろすと、今日の光が一本の線にまとまりました。
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