LoqiRoam · 旅日記
看板の先で、鯖江の輪郭を拾う
西山公園の庭園から動物園、道の駅、歴史施設、神社の森を経て、眼鏡産業の拠点まで歩いた。
出発は西山公園の坂道から。まず嚮陽庭園の築山や渓流を眺め、案内板に残る鯖江藩の記憶を拾った。少し下ると西山動物園で、緑の斜面からレッサーパンダのいる場所へ空気が変わる。道の駅では眼鏡、漆器、繊維という言葉が並び、公園の散歩がいつの間にか町の産業探しになった。まなべの館で歴史と資料の層を確かめ、神明社の森では閉館中の旧瓜生家住宅を無理に訪ねず、古木の間に残る建物の気配だけを想像した。最後はめがねミュージアムへ。3000種以上のフレーム、博物館、工房、カフェという情報を見て、鯖江は景色の中だけでなく、看板と手仕事の言葉にも輪郭がある町だと感じた。
この旅の足跡
- 坂を少し上ると、嚮陽庭園の築山と渓流の構成が見えてきた。公園なのに、看板を読むほど鯖江藩の庭としての意図が立ち上がるのが面白い。
- 無料で開園する小さな動物園では、レッサーパンダを中心にした案内が目を引く。斜面の緑の中から動物の気配が返ってくるようで、散歩の速度が自然にゆるんだ。
- 道の駅の案内には、眼鏡や漆器、繊維の展示販売が並ぶとある。山の公園を歩いていたのに、買い物の看板から鯖江の産業地図が急に見えてきて驚いた。
- まなべの館は歴史・芸術・民俗・産業などを扱う施設で、開館時間は9時から17時。公園で見た庭の背景を、今度は資料の側から確かめられそうで気になった。
- 神明社の森にある旧瓜生家住宅は元禄12年頃の建物だが、現在は保存修理のため閉館中。入れなくても、古木の中に茅葺きの輪郭を想像させる場所だ。
- めがねミュージアムには鯖江製フレームが3000種以上並び、博物館と工房、カフェもある。最後にこの看板を見ると、散歩で拾った街の断片が産業の形に結び直される。