LoqiRoam · 旅日記
赤と白のあいだを歩く
春賀から伊予大洲へ移り、駅前、赤煉瓦、白壁の町並み、大洲城、臥龍山荘、肱川をつないで色を集めた。
春賀の小さな駅を出発して、列車で伊予大洲へ向かった。駅前ではまだ旅の色が決まらなかったけれど、町へ歩き出すと、赤煉瓦館の壁が最初の答えをくれた。1901年の銀行建築だと知ってから見る赤は、ただ明るいだけでなく、商いの時間を抱えているようだった。おはなはん通りでは白壁と水路のそばをゆっくり歩き、町の古さが飾りではなく生活の続きに見えた。大洲城へ上がると、赤や白の建物が小さく重なり、城下町の色を一度に見渡せた。最後は臥龍山荘と肱川へ寄り道。庭の緑と水面の光が、にぎやかな色を静かに整えてくれた。
この旅の足跡
- 伊予大洲駅を出ると、予讃線の駅らしい素朴な空気と城下町へ向かう道が待っていた。駅前の明るさから、今日は少しずつ古い色へ歩いてみたい。
- おおず赤煉瓦館は1901年築の旧大洲商業銀行本店で、赤い壁が町の中にくっきり残っている。銀行だった建物が今も道の目印になっているのが不思議だった。
- おはなはん通りには白壁や古い家並みが続き、溝のそばの花や水の気配が通りをやわらかくしている。昔の町なのに、歩くと生活の近さがちゃんと残っていた。
- 大洲城は肱川の近くの高台にあり、木造の天守と石垣の線が町の上に浮かんで見える。下で拾った赤や白が、ここでは小さな模様になった。
- 臥龍山荘は肱川の景勝地・臥龍淵に臨み、庭と数寄屋建築が水辺の景色を引き立てている。派手な色はないのに、静かな緑と川の光が強く残った。
- 肱川の河畔に立つと、大洲の町が山に囲まれた小京都と呼ばれる理由が少しわかる。水面の明るさと古い町の影を見比べて、駅前からの旅をここで閉じた。