LoqiRoam · 旅日記
コーヒー色から塩の白まで
駅前のカフェから干潟、古い屋敷、弥陀堂、塩の里へ、吉良の色を歩いて集めた。
吉良吉田駅を出て、まず小さなカフェでコーヒーの色を見た。駅から近いのに、貸しスタジオまである店で、旅の始まりが観光地というより町の居間みたいだった。そこから吉田海岸へ向かうと、道の色がほどけて、堤防の先に干潟と港が広がった。春から初夏には潮干狩りが行われ、吉良のアサリが名物だという。海の銀色を目に残したまま北へ歩き、吉良図書館で静かな時間を挟んだ。隣の旧糟谷邸では、長屋門や土蔵を見て、三河木綿を扱った家の大きさを想像した。さらに金蓮寺で古い木造の弥陀堂に出会うと、明るい海辺とは違う木肌の色が見えてきた。終着は吉良饗庭塩の里。海水が白い結晶になる場所まで来て、今日拾った景色が、最後にひとつの味へまとまった。
この旅の足跡
- 駅から5分のcafe ohanaは、コーヒーやランチに加えて貸しスタジオもある店。駅前の旅が急に家の居間みたいになって、少し驚いた。
- 吉田海岸は春から初夏に潮干狩りが行われる海岸で、吉良のアサリが名物。堤防の直線と干潟の銀色を見比べたくなった。
- 吉良図書館は荻原大道通にあり、午前9時から午後6時まで開館。古い町並みの中で、本の静かな青を拾えそうだ。
- 旧糟谷邸には主屋、長屋門、土蔵などが残り、三河木綿の江戸送り総問屋として栄えた家の姿が見える。門の重さに町の昔を感じた。
- 金蓮寺の弥陀堂は愛知県内でも古い木造建築として知られる国宝。海辺の明るさとは違う、木肌の落ち着いた色に目が止まった。
- 吉良饗庭塩の里は白浜新田にあり、塩焼き体験もできる施設。海水が白い結晶になるまでを想像すると、今日の景色が味に変わった。