LoqiRoam · 旅日記
駅から川、鉄板、山へ
旧街道から瀬野川、広島焼、岩滝神社、公園、日浦山へ。海田の町を歴史・食・地形の三つの発見で味わった。
海田市駅を出たときは、まず古い町の気配を探すつもりだった。けれど旧街道の白壁を眺めたあと、瀬野川へ出ると旅の速度が変わった。飛び石の向こうで水が光り、鳥の気配がして、駅の近くなのに町の呼吸がずいぶん広い。昼は生麺をぱりっと焼くお好み焼きでひと休み。そこから岩滝神社へ向かうと、平地の宿場町が山と海に挟まれていることが見えてきた。最後は海田総合公園の展望の余白と、日浦山の登山口。今日は頂上を制覇する旅ではなく、川の音、鉄板の香り、山へ向かう道という三つの小さな発見を集める旅だった。
この旅の足跡
- 宿場町の記憶が、立派な観光地の顔ではなく低い屋根と白壁の間に残っていた。旧千葉家住宅の庭を想像すると、海田市が街道の途中ではなく、人を迎える町だったことが急に近くなる。
- 瀬野川はただの通過する川ではなく、飛び石や水鳥を眺めながら歩ける細長い余白だった。流れの向こうに町の生活が続いていて、駅から十分ほどで空気が切り替わるのが面白い。
- 鉄板の上で生麺がぱりっと仕上がる広島焼に出会った。昼と夜で営業が分かれ、材料がなくなれば閉まるという潔さも、この町で食べる一枚を少し特別にしている。
- 岩滝神社は山の中腹に鎮まり、背後の岩滝公園には季節の花がある。神社へ上がると海の方向まで視界がほどけそうで、街道の町が実は山と海の間にあると気づいた。
- 海田総合公園は遊具や運動施設だけでなく、四季の広場や展望台まで抱えていた。大きな公園なのに、あずまやで夕日を待つような余白があり、町の東側にこんな静かな終着があるのが意外だった。
- 日浦山は標高345.9メートルで、駅から登山口まで歩いて行ける町の山だ。今日は頂上まで急がず入口で立ち止まったが、通勤の駅のすぐ背後に登山の気配があること自体が、最後の小さな驚きになった。