LoqiRoam · 旅日記
看板の先で、室根山へ
折壁の商店街と資料館的な本棚から、寄り道のカフェ、道の駅、室根神社、山頂の天文台へ。看板と小道を手がかりに町から空へ歩いた。
折壁駅に降りたとき、町は大きな目的地を掲げているようには見えなかった。だからこそ、駅前から商店街へ入り、壁面の灯りや細い道の案内を探すことにした。屏風石への道標のような、誰かが歩くために残した小さな目印が気になった。室根図書館では、室根山や神社、森と海の資料を通して、目の前の道に別の時間が重なっていることを知る。そこから少し道を外れてつばさカフェへ寄り、山を望みながら休む。道の駅むろねでは産直と国道の案内が旅を現実へ戻し、その先で室根神社の二つの社と山頂の天文台へ向かった。最後に広がった空は、最初に読んだ看板の続きを、文字ではなく遠景で見せてくれた。
この旅の足跡
- 駅前の名前を手がかりに歩き始めると、折壁駅はかつて一時期この線の終点だったと知った。今の静けさに、昔の先端らしさが少し残って見える。
- 商店街の壁面を使ったイルミネーション事業や、屏風石への案内道標があると知った。観光地の大看板より、暮らしの中の小さな標識を探したくなる。
- 室根図書館は市役所支所の中にあり、室根山や室根神社、森と海の資料も読める。山へ行く前に、本棚から土地の縮尺を変えてみたい。
- 道の駅むろねは国道284号沿いで、産直は9時から、食堂は11時から開く。情報コーナーが24時間使えるのも、道の途中の看板らしく頼もしい。
- つばさカフェは国道から少し逸れた場所にあり、室根山を望む立地を夢にして開いた店だという。迷いやすい道の先で、あんバターかオムライスか迷いたい。
- 室根山の八合目には室根神社があり、本宮と新宮の二社が祀られている。祭りの記憶を持つ山道は、看板を読むだけでも歩く速度が変わりそうだ。
- 山頂のきらら室根山天文台は、昼の遠景と夜の天体観測を別々に想像させる場所だ。今は空の広さを先に受け取り、折壁の看板を思い返したい。