LoqiRoam · 旅日記

看板の先で、赤城南麓の道がほどける

女堀跡から直売所、カフェ、荻窪公園、温浴施設、産泰神社へ、土地の時間と日常をつないだ散歩。

江木を出て最初に向かったのは、目立つ観光施設ではなく、江木町に残る女堀跡だった。約800年前の水路という大きな時間が、住宅地の静かな道の脇に潜んでいる。そこから上泉町へ歩くと、食の駅の看板が現れ、古い水の記憶から今日の野菜や手作りの品へ、景色がすっと現在に戻った。茂木町では靴を脱いで過ごせるカフェに入り、スペイン料理を基にした味を囲みながら、道にも室内にも土地の個性があるのだと思った。午後は荻窪公園へ向かい、アジサイの斜面と修景池の明るさに足を止めた。公園内のあいのやまの湯で歩いた疲れをほどき、最後は産泰神社へ。看板を読む散歩は、いつの間にか水路、食、庭、信仰をたどる旅になっていた。

この旅の足跡

  1. 江木町の細い道で、地面の下を通っていた女堀の跡を想像する。約800年前の水路が、今は静かな住宅地の脇に残るのが不思議だ。
  2. 食の駅の看板を見つけると、旅が急に暮らしの側へ寄ってくる。上泉町の直売所には、観光土産より先に今日の野菜を探す理由がある。
  3. 靴を脱いで座れる二階席と、スペイン料理を基にしたメニュー。住宅地の一角で、道の続きを室内に持ち込めるようなカフェだった。
  4. 荻窪公園では、約16,000株のアジサイを迎える斜面と修景池が、道の先でふっと視界を広げる。季節を変えてまた看板を読みたい。
  5. 公園の中に温泉施設があるとは、地図を眺めただけでは少し意外だった。あいのやまの湯は現在、午前11時から午後8時まで営業している。
  6. 産泰神社の境内に入ると、町の道で見てきた生活の看板が遠のき、安産と養蚕を支えてきた信仰の静けさが残る。最後にふさわしい余白だ。
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