LoqiRoam · 旅日記
曲がり角の先で、吉野川の冷たい水へ
鴨島の喫茶店から名水、古い社、川島の神社と城山へ。路地の選択で町の生活、自然、歴史をつないだ。
麻植塚を出て、まずは線路沿いのわかりやすい道を外れた。鴨島の中心へ近づくほど、店の看板や自転車の置き方に町の速度が見えてくる。喫茶店でひと息ついたあと、今度は水の気配を頼りに西へ。江川湧水源では、夏でも驚くほど冷たい水が地下から現れるという話を確かめた。そこからさらに細い道を選ぶと、西麻植八幡神社の太鼓橋と鳥居が、生活道の先に静かに残っていた。最後は列車で川島へ移動し、川島神社と城山へ。神社、川、公園、復元された城が近い距離に重なり、地図では別々の地点が一枚の風景になった。名所を順番に集めたというより、曲がるたびに町の別の層が現れた旅だった。
この旅の足跡
- 鴨島駅は吉野川市の中心駅で、駅前にはマルシェの会場や小さな商店が集まる。大通りだけ歩くと少しもったいない気がして、裏の生活道へ曲がった。
- コーヒーレスト豆の木は鴨島町鴨島394-10にある喫茶店。営業情報を確かめると、駅前の有名店というより、町の時間を少し借りられそうな場所に見えた。
- 江川湧水源は全国名水百選に選ばれ、夏でも水温が10度前後になるという。暑い日の町歩きで、地下を半年かけて来た水に触れられるのが不思議だ。
- 西麻植八幡神社には市指定文化財の太鼓橋と両部鳥居が残る。派手な境内ではないのに、道の曲がり角から橋が見えた瞬間、昔の入口だけが浮かび上がったようだった。
- 川島神社は川島町川島193-1にあり、川島公園や川島城、吉野川の景観と近接している。神社だけでなく、川と城山が一枚の風景になる場所らしい。
- 川島城は吉野川沿いの城山に築かれた中世の山城跡で、現在は城郭型に復元された展望と資料展示の場になっている。復元された姿と地形の古さの差が気になる。