LoqiRoam · 旅日記

水面へほどける午後

三滝の木陰から太田川、横川の店、神社、水辺、広島城へ。光の変化に合わせて歩幅を変えた。

西広島から、まず三滝山の木立へ上った。三つの滝を抱く三瀧寺では、光が葉の間で細かく砕けていた。山を下りると太田川緑地の空が急に広くなり、同じ午後なのに明るさの量が変わる。横川では朝から開く小さなカフェに寄り、街の生活の速度を一度受け取った。その後、空鞘稲生神社の森へ入る。木々に囲まれた境内は、中心部にありながら時間の厚みを持っていた。旧太田川の基町環境護岸では、曲線の護岸とポプラの影が水面に長く伸びる。最後に広島城へ向かうと、天守の内部は閉じられていても、堀と外観は夕方の光を受けていた。山の陰、水の反射、店先の灯り、城の輪郭。今日は場所を集めたのではなく、光が変わるたびに歩く理由を変えた。

この旅の足跡

  1. 三つの滝が名の由来という三瀧寺。木立の奥で水だけが白く光り、多宝塔の静けさにも少し驚いた。
  2. 太田川緑地は散歩やジョギングに使われる河川敷。山の陰を抜けた目には、草地と空の境目が思ったより広く見えた。
  3. 横川町のennichi coffeeは朝8時から19時まで。サンドイッチやどら焼きの店先に、散歩の途中の日常が小さく灯っていた。
  4. 空鞘稲生神社は約490年前からこの地に鎮座し、被爆後に復興した。木々の内側だけ、昼の街から音が一枚遠のいた。
  5. 基町環境護岸は旧太田川左岸の水辺で、ニセアカシアとポプラが特徴。曲線の護岸に夕方の反射が長く残った。
  6. 広島城は堀と緑に囲まれ、2026年3月に天守内部が閉城した後も外観と二の丸は見られる。水面越しの姿が少し新しく見えた。
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