LoqiRoam · 旅日記

竹の影、梅の山

山瀬から竹林と吉野川の水辺を経て、美郷の花木と梅・蛍の記憶へ向かう影の小旅行。

山瀬を出ると、まず吉野川沿いの竹林へ向かった。竹の幹が落とす影は細く、風が通るたびに地面の模様を組み替えていた。水辺の楽校を抜けると空が広がり、さっきまで閉じていた視界が、川の明るさへゆっくりほどけていく。そこから山川の道をたどって美郷ふれあい公園へ。花木を育てる公園には、人の手が季節を待つ静かな時間があった。最後は梅酒特区であり、蛍の発生地でもある美郷の山を遠く眺めた。昼のうちには見えない光を、木陰の奥に預けて帰る。

この旅の足跡

  1. 木立の向こうに吉野川の気配があり、竹の遊歩道だけが光を細かく割っていた。広い河川敷なのに、歩くほど音が遠のくのが意外だった。
  2. 竹林を出ると、空が急に大きくなった。トンボ池や竹の遊歩道が残るこの場所では、影は濃いものではなく、水面の揺れとして現れる。
  3. 美郷ふれあい公園は、花木を育てる場所として整えられている。誰かの手入れが季節を呼び込むらしく、木陰の輪郭まで少しやさしく見えた。
  4. 山川の地図を眺めていると、観光地というより生活の道が山へ続いていることに気づく。高越山の方向へ傾く光が、道の先を静かに隠していた。
  5. 美郷は全国初の梅酒特区として知られ、蛍の発生地も地区全域に広がる。昼の山影を眺めながら、見えない夜の光を想像した。
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