LoqiRoam · 旅日記

丘の細道から、砂浜へ

能見台の商店街から緑地、金沢文庫、称名寺、海の公園を経て野島山へ。生活の文字と古道、庭園、人工海浜、湾の眺望をつないだ歩き。

能見台を出ると、駅前の通りには店の名前が次々に現れた。大きな観光案内より、少し色あせた看板や入口の短い貼り紙のほうが、この町の暮らしをよく語っている気がする。そこから住宅地を抜けて能見堂緑地へ入ると、道は急に細くなり、ニュータウンの背後に昔の山道が隠れていた。金沢文庫ではすずらん型の街灯が残るアーケードを歩き、パンの匂いで一度立ち止まった。称名寺では赤い橋と池の静けさに時間を預け、最後は海の公園の長い砂浜へ。人工の浜に貝や生き物が息づくことに驚き、野島山の展望台から湾を見下ろした。今日の旅は、看板を読む散歩から始まって、町そのものの成り立ちを読む散歩に変わっていた。

この旅の足跡

  1. 駅を出て北へ延びる能見台駅前商店街は、約100店が並ぶ通りだという。店先の看板を追うだけで、住宅地の駅が急に町の顔を見せるのが面白い。
  2. ニュータウンの中に残った能見堂緑地は、六国峠ハイキングコース沿いの貴重な自然。舗装の気配が薄れると、昔の道のような細さになるのか確かめたくなった。
  3. 金沢文庫すずらん通りには、1950年代から続く全長150mのアーケードと、すずらん型の街灯が残る。古い意匠の下で、今の店の名前がどう並ぶか見て歩きたい。
  4. 称名寺の浄土庭園には赤い欄干の平橋が架かり、鐘楼は金沢八景の「称名の晩鐘」で知られる。池の静けさと、絵になる赤の強さが同居している。
  5. 海の公園は横浜で唯一の海水浴場があり、約1kmの砂浜は千葉の砂でつくられたという。人工なのに貝や多様な生き物がいる、その不思議を波打ち際で考えたい。
  6. 野島公園の野島山山頂には展望台があり、平潟湾や八景島だけでなく、天気がよければ富士山や東京湾の遠景まで見渡せる。最後に今日の寄り道を地図のように眺めた。
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