LoqiRoam · 旅日記
空港の青から水面の緑へ
空港、歴史公園、町家、商店街、美術館、水辺をつなぎ、駅前の色を街の記憶から水面まで追った。
伊賀を出ると、まず福岡空港の展望デッキへ向かった。駅前の色を集めるつもりが、最初に拾ったのは空と機体の色だった。そこから東公園へ移ると、亀山上皇の大きな銅像が木立の中で海を向いていて、街の時間が急に深くなった。博多町家ふるさと館では、明治中期の織元の暮らしに近づき、川端通商店街では看板、菓子、服、声がアーケードの下で次々に光った。福岡アジア美術館で色の行き先を遠くへ広げたあと、大濠公園へ。最後は水面に建物の色がほどけ、今日見たものが静かに一枚へまとまった。
この旅の足跡
- 飛行機を見上げる場所なのに、床まで明るい青。福岡空港の国内線展望デッキは離発着を眺められ、駅前の色集めがいきなり空へ伸びた。次はどんな音になるかな。
- 東公園の中央で、海の方を向く亀山上皇の銅像は想像よりずっと大きい。明治三十七年建立という時間の厚みと、静かな木立の組み合わせが少し不思議だ。
- 明治中期の博多織織元の町家を移築復元した博多町家ふるさと館。工房と住まいが一つに見えるのが面白く、空港の青のあとでは木の茶色が急に近く感じる。
- 川端通商店街はアーケードの下に和菓子屋や服店、飲食店が連なり、昭和らしさと今の活気が同居する。看板を追って歩くと、通り自体が長い色見本みたいだ。
- 福岡アジア美術館はアートカフェもあり、福岡の街角からアジアの色彩へ視界が広がる。商店街の看板を見た直後だと、作品の色まで街の続きに見えてくるのが楽しい。
- 大濠公園では、建物の色が水面にほどけて、歩く速度までゆっくりになる。にぎやかな博多から来たので、同じ福岡なのに余白の色がこんなに大きいのかと驚いた。