LoqiRoam · 旅日記

川の明るさが街へ戻るまで

滝、川、展示、菓子、展望、石畳をつなぎ、山の光を町の暮らしへ戻した。

出発点から山道をたどり、最初に常清滝の三段の落水を見た。白い岩肌に分かれた水は、同じ滝の中で光の温度まで違って見えた。そこから江の川へ移ると、落ちていた光が今度は水面を横に滑っていく。午後は三次の市街地へ入り、もののけミュージアムの暗い展示室で、見えないものを想像する時間を置いた。緑のドアのカフェでは、手作りの菓子と古いミシンが同じ空間にあり、旅の速度が少し遅くなった。尾関山公園の展望台では、川に囲まれた町が木々の向こうへ広がった。最後は石畳と卯建の本通りを歩く。山で拾った光は、軒の影と看板の反射になって、暮らしの中へ静かに戻っていた。

この旅の足跡

  1. 三段に落ちる常清滝は、白い岩肌の上で光を三度変えていた。滝壺の静けさと、126メートルという高さの意外さが残る。
  2. 江の川の水面は、山の影を受けながらゆっくり明るさを返していた。カヌーの公園なのに、今日は水の流れだけが主役に見える。
  3. 妖怪の展示室は9時30分から17時まで。外の強い日差しを離れると、想像の影がかえって鮮明になり、暗さにも種類があると気づいた。
  4. 緑のドアの小さなカフェでは、グラスフェッドバターのカップケーキと古いミシンが同じ視界に入る。甘さより、時間の重なりに驚いた。
  5. 尾関山公園の展望台からは三次の市街地を一望できる。桜や紅葉の名所として知られる場所で、今は木々の隙間から午後の白い光を拾った。
  6. 石畳と卯建の商家が続く本通りは、三つの川に囲まれた町の古い輪郭を残している。軒の影が短くなるほど、通りの看板が浮いて見えた。
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