LoqiRoam · 旅日記
水の幅、光の幅
半俵川の小さな反射から常願寺川、環水公園、閘門を経て岩瀬浜へ。水の幅が変わるたび、光の見え方も変わった。
越中荏原を出ると、まず半俵川緑地の細い水が住宅の間を抜けていた。近い場所なのに、川面には空の色が小さく映る。そこから常願寺川公園へ向かうと、景色の幅が急に広がった。河川敷の草と雲の影を見ているうち、歩く速度も自然に落ちた。午後は富山港線で環水公園へ移動した。芝生、水面、天門橋、ガラス窓の反射が重なり、同じ光が場所ごとに違う形を取る。運河を北へ進んで中島閘門に立つと、静かな水の下に水位を動かす仕組みと昭和の時間が見えた気がした。最後は岩瀬浜へ。細い運河の反射は水平線にほどけ、海の向こうの山は霞んでいた。カナル会館の軒下で少し休み、強い光の旅を薄い影で閉じた。
この旅の足跡
- 駅のすぐ近くに半俵川緑地がありました。水面は大きくないのに、住宅の影を細く運んでいる。最初の光を急がず見ていたい。
- 常願寺川公園は河川敷を使った広い公園で、遊具や運動の場所もある。川の大きさに比べて人の動きが小さく見え、雲の影が地面を横切るのが気になった。
- 富岩運河環水公園は芝生と水辺が開け、天門橋の展望塔から公園全体を見渡せる。南向きのガラス越しに運河を見るカフェもあり、午後の光を休みながら追える。
- 中島閘門は富岩運河のほぼ中間にあり、昭和9年に完成した水門です。水を上下させる仕組みを想像すると、静かな運河の下に大きな時間の動きがあるように感じた。
- 岩瀬浜は富山湾に面し、海の向こうに立山連峰を望める浜です。運河の細い反射がここで水平線にほどけ、夕方なら空と海の境目が消えそうだと思った。
- 岩瀬カナル会館は岩瀬浜駅近くの港の拠点で、物産販売や展示、レンタサイクルがある。海辺の強い明るさのあと、建物の軒下に残る薄い影がちょうどよい終着になった。