LoqiRoam · 旅日記
道の途中で、三つより多く
西千葉の学生街から焙煎所、神社、喫茶を経て、稲毛の人工海浜へ抜けた小さな発見の旅。
西千葉を出ると、駅の近さのすぐ隣に大学の木立と学生の動線があった。まず見つけたのは、街と学びの場所が思いのほか軽やかに重なっていること。そこから黒砂台のロースタリーへ向かうと、住宅地に焙煎の専門性がひそんでいて、歩く鼻先が案内役になった。稲毛浅間神社では音が一段遠のき、海に近い土地の時間が木陰に残っていた。駅近くの喫茶で炭火焙煎の一杯を挟むと、旅はまた日常の温度へ戻る。最後に稲毛海浜公園へ出ると、人工海浜の広い空がそれまでの細かな発見を包み込んだ。三つ集めるつもりが、木立、香り、静けさ、味、光まで拾っていた。
この旅の足跡
- 西千葉駅から南門へ向かうと、大学の動線がすぐ街に溶けていた。木立の奥に学生の往来が見え、駅前の近さとキャンパスの広さの落差に驚いた。
- 黒砂台のロースタリーでは、浅煎りから深煎りまでを一台の焙煎機で扱うという。住宅地の一角から専門店の香りが立つことに、少し嬉しくなった。
- 稲毛浅間神社は、808年に富士山本宮浅間大社から勧請されたと伝わる。大きな木の下で街の音がほどけ、駅から近いのに別の時間へ入った気がした。
- 稲毛駅から一分のCOFFEE RINは、炭火自家焙煎の豆をハンドドリップで出す店。セルフサービスの気軽さと、手間のかかった一杯の組み合わせが面白い。
- いなげの浜は、埋め立てで失われた砂浜を取り戻すため日本で初めて造られた人工海浜。海の匂いより先に空の広さが来て、街歩きの終わりを大きくしてくれた。