LoqiRoam · 旅日記
高田で、曲がり角を選び続ける
高田の住宅地から谷戸の公園、斜面の公園、地域カフェ、路地裏喫茶を経て、大倉山の緑と建築へ転じた旅。
高田に着いて最初にしたのは、駅前を目的地にしないことだった。座標の周りには住宅地の落ち着きがあり、そのまま直進すると、旅がただの移動になりそうだった。まず細道へ入り、三面を傾斜道路と擁壁に囲まれた高田寺谷戸公園で、街の下にある地形を見た。そこから下田町西公園へ向かうと、階段と斜面が住宅の間に現れ、同じ公園でも表情がずいぶん違う。緑の余韻を抱えたまま、地域のコミュニティカフェへ寄り道し、観光地ではない街の時間に触れる。空腹になったところで駅近の路地裏喫茶へ戻り、最後は気まぐれに電車で大倉山へ。梅林と白い記念館のある高台から振り返ると、高田で選ばなかった角まで、少しだけ意味を持って見えた。
この旅の足跡
- 高田駅を出てすぐ、まっすぐ行くのをやめた。住宅地の細道には目立つ名所がないぶん、次の角を自分で選べる余白がある。
- 三面を傾斜道路と擁壁に囲まれた小さな公園。遊具の公園なのに、地形のほうが主役に見えてきて、少し意外だった。
- 下田町西公園は住宅街の斜面にあり、階段の入口とコンクリート擁壁が印象に残る。公園というより、地形の断片を覗く場所だ。
- 高田コミュニティカフェゆずの樹という名前を見つけた。観光向けの派手さより、地域の人が立ち寄る場所らしさに惹かれ、営業の気配を確かめたくなった。
- 駅近の路地裏喫茶店という紹介に目が止まった。サンドイッチやベーグルの情報もあり、歩いた後の昼をここで曲がるのは悪くないと思った。
- 大倉山公園には梅林と、プレヘレニズム様式の白い大倉山記念館がある。高田の住宅地から来ると、終着の景色が急に異国めいて見えそうだ。