LoqiRoam · 旅日記
網代、駅前の色から海の青へ
網代駅前の甘味、地産地食、干物、祭りの公園、漁港、海岸、高台を歩き、暮らしの色が海の青へ広がる道筋を見つけた。
網代駅を出て、最初に見つけたのは海ではなく、店先の暖簾と和菓子の包み紙だった。甘い休憩で少し落ち着いたあと、地産地食のカフェで網代の魚や干物が別の姿で食卓に届くことを知った。干物の店では銀色の魚と港の匂いを拾い、大縄公園では、普段の公園が祭りの日には煙と屋台の色を受け止める舞台になると想像した。そこから漁港へ歩くと、船や浮きの色には観光用ではない仕事の時間があった。海水浴場で波を眺め、最後に高台へ上がると、途中で見つけた赤や青や銀色が家並みの中に小さく散らばって見えた。網代の色は派手な一枚ではなく、暮らしの重なりでできていた。
この旅の足跡
- 駅前の間瀬は和菓子と甘味を楽しめる店。旅の始まりに赤い暖簾と包み紙の色が目に入り、海の町にも甘い休憩所があるのが少し意外だった。
- AJIRO MUSUBIは網代港の魚や干物、周辺の野菜を使う地産地食のカフェ。小商いの屋台や図書コーナーもあり、食べる場所と町の居場所が重なっていた。
- 丸亀名産店は網代駅から近く、干物やイカの塩辛を扱う店として紹介されている。店先の魚の銀色を想像すると、港町の匂いまで歩道に漂う気がした。
- 大縄公園は網代温泉のひもの祭りやふるさと祭りの会場になる場所。普段は静かな公園でも、魚を焼く煙や屋台の色を受け止める舞台になる。
- 網代港の周辺は江戸時代から港町として栄え、今も漁家や漁の気配が残る。船体の青や浮きの赤を探して歩くと、観光地より先に働く海が見えてきた。
- 網代温泉海水浴場は漁港の近くにある小ぢんまりした遠浅の浜。港の人工的な色から砂と海の淡い色へ変わり、歩く速度までゆっくりになった。
- 網代の高台では、海と斜面に重なる家並みを一度に眺められる。近くで拾った暖簾や船の色が遠景では小さな点になり、町全体の模様に見えてきた。