LoqiRoam · 旅日記
曲がるたび、海が近づいた
4〇3の商店街から文化施設、歴史建築、公園を経て、弓張岳の眺望へ。街の生活と港の遠景を曲がり角でつないだ。
佐世保中央から歩き始め、最初の角では四ヶ町と三ヶ町の商店街がつくる「4〇3」の流れに入った。店先の明かりや人の速度を眺めていると、旅は観光名所を集めることより、街が普段どこへ向かっているかを知ることなのだと思えてくる。島瀬美術センターでは外の賑わいをいったん閉じ、展示を見る時間を挟んだ。そのあと旧佐世保鎮守府凱旋記念館へ向かうと、大正期の記念建築がいまも市民文化ホールとして使われていることに、街の記憶の残り方を考えさせられた。暑さが増してきたので佐世保公園で木陰に逃げ、予定を少し曲げて弓張岳行きのバスに乗る。丘の上では、港と九十九島が一度に開けた。路地で迷った時間まで、海から見ればちゃんと一つの旅だった。
この旅の足跡
- 四ヶ町商店街と三ヶ町商店街などを合わせた「4〇3」エリアは、雨でも歩ける長い商店街。店の明かりを追うと、観光地より生活の通りに見えてきた。
- 島瀬美術センターは10時から18時まで開館し、街なかで展覧会に出会える場所。外のアーケードから急に静かな展示空間へ入る感じが面白い。
- 旧佐世保鎮守府凱旋記念館は現在の市民文化ホール。大正期の記念建築が催しの場所として使われ続けているのが、少し意外だった。
- 佐世保公園は中心市街地から近い緑の休憩場所。暑さの中で木陰に入ると、港町の音が一段遠くなり、次の方向を考え直せた。
- 弓張岳展望台へは佐世保駅前からバスで約25分。坂を歩き続けるより公共交通に任せると、街の密度から九十九島の遠さへ一気に場面が変わる。
- 弓張岳からは佐世保港、市街地、九十九島を一望できる。海に散る島影を見ていると、さっきまで選んでいた路地が小さな線に戻っていった。