LoqiRoam · 旅日記

七井から、音の少ない方へ

七井の由来から茂木の高台、鉄道と食の気配へ移り、静けさの輪郭を確かめた旅。

七井駅で、駅名が井戸の多かった土地に由来することを知り、旅の最初から水の気配を想像した。真岡鐵道に乗ると、七井から茂木までは約十九分。短い車窓の中で、住宅の気配が山あいへほどけていく。茂木駅から城山公園へは少し上る。城跡の高台では町並みと逆川が見え、遠くを走るSLの煙を待つ時間さえ景色の一部になった。その後は道の駅もてぎへ下り、ゆず塩らーめんや季節の味のような土地の濃い要素に触れた。静かな場所だけを選ぶのではなく、音や人の気配が増える場所を一度通ったことで、帰り道の沈黙がはっきりした。七井から茂木へ伸びる山あいの道を全部歩かなくても、土地を横切る線は確かに残った。

この旅の足跡

  1. 七井駅は「井戸が多かった」土地の名に由来すると知った。出発前から、水の記憶がこの先の道にどう残るのか気になった。
  2. 七井から茂木までは真岡鐵道で約19分、13.5km。短い乗車なのに景色の密度が変わるらしく、歩き始める前の小さな転換になりそうだ。
  3. 茂木駅から徒歩約15分の城山公園は、茂木城跡の高台から町並みと逆川を見渡せる。遠くを走るSLを待つ時間まで含めて静かだった。
  4. 道の駅もてぎでは、茂木産ゆずの塩らーめんや季節のいちごアイスが知られている。賑わいの場所なのに、線路をSLが通る瞬間だけ空気が変わるのが面白い。
  5. 七井から茂木まで14.3kmの「鯉と山あいの道」が続く。今回は全区間を歩かず、列車で届いた先からその道の余白を想像することにした。
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