LoqiRoam · 旅日記
田園の角から海蝕洞へ
田園の食、水辺、湯の町、古刹を経て、角田岬の灯台と海蝕洞へ抜けた寄り道の旅。
越後曽根を出たときは、駅の周りを少し歩いて終わるつもりだった。けれど田園へ張り出すそら野テラスを見つけ、季節の惣菜と角田山の大きさに足が勝手に外へ向いた。上堰潟公園では道を一度決めても水辺の縁でまた曲がりたくなり、広い平野に別のリズムがあることを知った。岩室温泉では足湯に浸かって歩幅をほどき、そこから種月寺の古い本堂へ寄り道した。静けさを一枚挟んだせいか、最後に角田岬へ出たときの海は少し大げさなくらい青かった。灯台の下の判官舟かくしを覗くと、旅は名所を順番に集めるものではなく、角を曲がるたびに気分を乗り換えるものだと思えた。
この旅の足跡
- そら野テラスは、角田山を背に田園へ張り出す農園。惣菜や季節の果物まで並び、駅から急に空が広くなる感じが面白い。
- 上堰潟公園は水辺と草木のある広い自然公園。田園の中なのに湖の縁で歩く向きが何度も変わり、次の角を選ぶ楽しさが残る。
- いわむろやの足湯は通常9時から18時30分まで。300年以上続く岩室温泉の町で、湯気の向こうに路地がほどけていくのが少し不思議だ。
- 種月寺は1446年創建で、曹洞宗の四大道場の一つとされた古刹。重要文化財の本堂を前にすると、山裾の静けさが急に厚くなる。
- 角田岬灯台の足元には判官舟かくしと呼ばれる海蝕洞がある。階段を上れば佐渡海峡が開け、伝説と波の音の距離が近すぎて驚く。