LoqiRoam · 旅日記
海の青から市場の銀へ
鮫駅前の生活色から蕪島の赤・白・青、種差海岸の緑、陸奥湊の魚の銀まで、八戸の異なる表情をたどった。
鮫駅を出ると、まず駅前の赤い案内や古い建物の色が目に入った。海へ向かう道では、生活の色が少しずつ青に近づいていく。蕪島休憩所でウミネコや島の歴史を知ってから蕪嶋神社へ進むと、赤い鳥居、白い鳥、青い海がひとつの景色になった。そこからバスで葦毛崎展望台へ移ると、石造りの岬と広い太平洋が現れ、さらに大須賀海岸では砂の音を足元で探した。種差天然芝生地では緑の上に座り、景色の色が急に静かになるのを感じた。最後は陸奥湊駅前朝市へ戻り、魚の銀色と店の声、買ったものをその場で味わう人の明るさに出会った。駅前から始めた小さな色集めが、海と暮らしを一周して終わった。
この旅の足跡
- 鮫駅を出ると、駅前の赤い案内や古い建物の色が海の青へ向かってほどけていく。大きな名所より、暮らしの配色を先に見つけたのがうれしい。
- 蕪島休憩所にはウミネコや蕪島の歴史を見られる展示があり、螺旋階段の天窓から営巣の様子も観察できる。鳴き声まで案内役みたいだった。
- 蕪嶋神社の赤い鳥居は海を背にして立ち、周囲を数万羽のウミネコが飛ぶという。神社と繁殖地が一つの景色になっているのが不思議で面白い。
- 葦毛崎展望台は石造りの砦のようで、180度以上の太平洋を見渡せる。周りの草地には季節の花もあるらしく、無骨さの中に明るい色が隠れていた。
- 大須賀海岸は弓なりの砂浜が約2.3キロ続き、歩くと鳴砂で知られる。波の白と砂の淡い色を足元で確かめたくなり、展望台から寄り道した。
- 種差天然芝生地は岩礁のそばから波打ち際まで約7ヘクタールの芝が広がる。緑と青の境目が直線でなく、眺めるほどゆっくり変わって見えた。
- 種差海岸インフォメーションセンターは芝生地の前にあり、自然やみちのく潮風トレイルの展示とカフェがある。外で見た色に、土地の物語が重なった。
- 陸奥湊駅前朝市には魚や加工品を扱う店が200〜300店ほど並び、買ったものを市場内で食べられる。海岸の青から、魚の銀と店の声へ一気に色が変わった。