LoqiRoam · 旅日記

石を探して、川へ曲がる

ヒスイ海岸から城跡、縄文文化、舟川、バタバタ茶へ。曲がり角ごとに町の時間を読み替えた旅。

越中宮崎を出たときは、海へ出れば方向が決まると思っていた。けれどヒスイ海岸では、波より足元の小石に引っぱられた。ヒスイテラスで石の見分け方を知ると、拾えなかった石まで急に気になり始める。そこから宮崎城跡へ上がると、海岸の細かな世界が一気に遠のき、城山の高さと昔の交通の重みが現れた。さらにまいぶんKANで土器や石器、縄文ガーデンの植物を見て、土地の記憶は景色だけでなく手の形にも残るのだと思った。午後は舟川べりへ曲がった。花の名所として知られる場所なのに、私には水の流れと、川を整え木を植えた人々の時間のほうが印象に残った。最後はバタバタ茶の話を聞き、海へ戻る。朝と同じ小石が、帰りには一日の道しるべに見えた。

この旅の足跡

  1. 越中宮崎駅を出ると、ヒスイ海岸は本当にすぐ目の前だった。駅前なのに波と小石の気配が濃く、旅の最初から足元を見させられる。
  2. ヒスイテラスでは、拾った石をガイドに見分けてもらえる。宝石を探すはずが、見つからない石まで急に面白く見えてきたのが意外だった。
  3. 宮崎城跡は標高249メートルの城山にあり、海や遠くの能登半島まで望める。石を見ていた目が、今度は町全体を探し始めた。
  4. まいぶんKANには土器や石器が並び、前庭の縄文ガーデンでは昔の植物も観察できる。浜の石が、今度は暮らしの道具に見えてきた。
  5. 舟川べりの桜並木は、河川改修をきっかけに地元の人々が植えたものだという。花の名所なのに、まず水の流れと人の手を感じた。
  6. 朝日町のバタバタ茶は、茶筅で泡立てて飲む後発酵茶。お茶会には山菜や漬物も添えられ、知らない町で少しだけ座敷に迎えられた気分になる。
  7. 海へ戻ると、朝に見た小石が別の顔をしていた。見つけた宝物は一つもないのに、曲がり角を選んだ回数だけ町が近くなっている。
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