LoqiRoam · 旅日記
曲がり角が決めた米子の午後
岸本から米子の歴史建築、寺町、加茂川、本通り、城跡、港をつなぎ、道の変化に合わせて歩いた。
岸本を出て、最初から名所を並べるのはやめた。米子の中心へ移り、まず旧市庁舎の赤褐色の壁と半円アーチを見た。歴史を知る入口なのに、建物自体がすでに語りすぎるくらいだった。そこから寺町へ曲がると、移築された寺々の間で歩調が落ち、さらに加茂川沿いへ出ると白壁土蔵と並木、水面を眺めながら地蔵を探す散歩になった。本通り商店街では、アーケード撤去や道路整備の途中にある街の現在へ切り替わる。米子城跡では、それまでの細い道が一枚の地図に見え、最後は米子港の風に引かれて進路を閉じた。予定通りではない。でも、曲がった先が次の場所を選んでくれた午後だった。
この旅の足跡
- 昭和5年の旧米子市庁舎を使った赤褐色タイルの建物。展示を見る前から、半円アーチが町の記憶を背負っている感じがして少し驚いた。
- 九つの寺が米子城築城時に移されたという寺町通り。門をいくつか過ぎるだけで、道の音が急に低くなるのが面白い。
- 加茂川沿いには白壁土蔵と並木道が続き、寺町の静けさが水面へにじんでいた。地蔵を探しながら歩くと、観光より散歩に近くなる。
- 本通り商店街はアーケード撤去や道路整備の変化の途中にある。完成前の街には、昔の商いとこれからの歩きやすさが同居して見えた。
- 米子城跡は城下町と港の位置関係を見渡す転換点。登った先で、さっきまで歩いていた細い道が一本の地図に変わるのが気になった。
- 米子港周辺は親水空間と散策回遊ネットワークの整備が進む場所。最後に水辺へ出ると、旅の始まりの細い道まで遠く感じられた。