LoqiRoam · 旅日記
駅前の色、川から墨色まで
森口からわさび田、神社、美術館を経て松本城へ。駅前の淡い色が最後に黒い輪郭へ変わる旅。
森口を出ると、まずは駅のまわりにある薄い青や、道の端の小さな緑を探した。歩き始めは近所の散歩のようだったのに、大王わさび農場の透明な水に出会うと、色は看板だけのものではないと気づいた。わさび田の涼しい緑を味わい、穂高神社の木立では白と深緑の静かな組み合わせに足がゆるんだ。そこから安曇野ちひろ美術館へ進むと、絵本の色が庭へにじみ、景色そのものが展示の続きに見えた。松本市美術館では一転して強い色と形に迎えられ、最後は松本城の黒い輪郭へ。淡い色を集める旅のつもりが、遠くへ進むほど色の強さが増し、終着で一枚の絵になった。
この旅の足跡
- 森口駅の近くで、線路と田畑の境目が思ったより静かでした。駅前の色を探しに来たのに、最初に見つけたのは朝の薄い青と、道ばたの草の緑です。
- 大王わさび農場では、わさび田の水が透明すぎて、緑が水の中から浮いてくるように見えます。食の場所なのに、第一印象は涼しい水色でした。
- 穂高神社の木立では、白い社殿と深い緑の対比がきれいでした。観光地らしい明るさの奥に長く続く静けさがあり、少し背筋が伸びます。
- 安曇野ちひろ美術館は、絵本のやわらかな色を庭と一緒に楽しめる場所でした。展示室を出ても景色が続く感じがして、色は壁だけにないのだなと驚きました。
- 松本市美術館の前では、草間彌生らしい強い色と形が町の空気をぱっと変えていました。自然の緑を集めてきたあとだったので、人工の色の元気さにびっくりします。
- 松本城は黒い外壁の輪郭が強く、空の明るさまで引き締めて見せます。森口から集め始めた淡い色が、最後に一気に墨色へ変わりました。