LoqiRoam · 旅日記

曲がり角は、駅の外から始まる

本佐倉城跡から酒の井、総合公園、アウトレット、酒蔵、ハーブの香りへ移る寄り道の旅。

南酒々井を出たときは、駅の周りを軽く歩くつもりだった。けれど、北総台地の谷津へ入り、本佐倉城跡の土塁と空堀を追っているうちに、道は建物より地形を見せたがるものだと気づいた。そこから酒の井の碑へ向かうと、城の歴史が今度は地名の伝説にほどけていく。暑さが気になって総合公園でひと息つき、次は思い切ってアウトレットへ折れた。再現された街並みは少し芝居がかっていたが、その違和感が楽しい。最後は酒蔵の古民家とハーブの香りへ戻り、旅は観光地の列ではなく、時代の違う角を順番に選ぶことになった。

この旅の足跡

  1. 土塁と空堀がほぼ残る本佐倉城跡は、台地と谷津を利用した「土の城」だった。歩くほど地形が城に見えてくるのか、少し確かめたい。
  2. 円福院の境内にある酒の井の碑は、酒々井の地名の起源と伝わる。梵字の刻まれた石を見ていると、伝説と地名の距離が急に近くなる。
  3. 酒々井総合公園には池や多目的広場があり、歴史の濃い道の途中で視界がひらける。真夏の空の下では、歩くより立ち止まる方が贅沢かもしれない。
  4. 酒々井プレミアム・アウトレットはアメリカン・アールデコ風の街並みを再現し、カフェは9時30分から20時まで。古道の旅に突然別の国の角が現れる。
  5. 酒々井まがり家は三百年の歴史を持つ酒蔵、飯沼本家の直営店。古民家を移築した店で試飲や軽食ができると知り、曲がり角の名前に妙に納得した。
  6. しすい・ハーブガーデンは酒々井町墨にあり、ガゼボでハーブの香りに包まれる時間が紹介されている。最後に残ったのは、名所より鼻で覚える景色だった。
地図と足跡で読む