LoqiRoam · 旅日記
川の青から、駅前の琥珀色まで
鳩ノ巣渓谷から白丸ダムを経て奥多摩駅前へ。自然と町の色の移り変わりを歩いて集めた。
鳩ノ巣駅を出ると、古い雰囲気の駅舎の向こうに山が近くて、いきなり旅の色が濃かった。多摩川へ下りると、鳩ノ巣渓谷は緑だけではなく、巨岩の白と水しぶきの銀色が主役。鳩ノ巣小橋は少し揺れてこわいのに、見下ろした川は青い布のようで、思わず立ち止まった。川沿いの道を歩いて白丸ダムへ進むと、自然の流れに人の工夫を足した魚道が現れた。そこから数馬峡方面の静かな道を味わい、遠い区間は青梅線で奥多摩駅前へ。最後は町の看板や木の外壁、クラフトビールの琥珀色で締めくくった。駅前の色を探しに来たのに、川と道がちゃんと町まで続いていたのがいちばんうれしい発見だった。
この旅の足跡
- 駅を出てすぐ川へ下りられる鳩ノ巣駅。古民家風の駅舎の色と、山の緑の近さに驚いた。静かなのに旅の入口らしい。
- 岩の間を多摩川が白いしぶきで走る鳩ノ巣渓谷。緑だけの景色と思ったら、水の銀色が思いのほか強くてびっくりした。
- 鳩ノ巣小橋は長さ約35メートルの吊り橋。揺れを少し怖がりながら見下ろすと、巨岩の間の川が一本の青い布みたいに見えた。
- 鳩ノ巣小橋の先では、川沿いの遊歩道が巨岩のすぐそばを通る。白い岩肌と深い緑の影が近く、足元の水音まで景色に感じた。
- 白丸ダムには魚が行き来できる魚道が整備されている。コンクリートの灰色に、水の青と小さな生き物への工夫が重なって見えた。
- 数馬峡へ続く道では、ダムの人工的な直線からまた山の曲線へ戻っていく。水面の青が細くなり、道の静けさが急に深くなった。
- 奥多摩駅前は観光案内所や飲食店が集まり、山の旅が町の気配へ戻る場所。看板や木の外壁の暖色が、川の青緑をやさしく受け止めていた。
- 駅前のVERTEREは奥多摩のクラフトビールを味わえる店。山の緑を歩いたあと、琥珀色の一杯で旅の色帳を閉じるのが気持ちよさそうだ。