LoqiRoam · 旅日記
光の縁を、庭坂から
果樹園、旧家、公園、荒川、信夫山をつなぎ、農の光から水面と高台の夕景まで歩いた。
庭坂を出ると、果樹園の枝が道路に細い影を落としていた。朝の光は葉の間でほどけ、駅の近くにまだ農の時間が濃く残っていることに気づく。飯坂側の果樹園では、さくらんぼから桃、梨、ぶどう、りんごへ続く季節を思い、ひとつの風景が長い時間を含んでいると知った。旧佐久間邸では、庄屋屋敷の軒下に沈む影を想像し、歩く速度を落とした。四季の里で緑の明るさに身を置いたあと、荒川の堤防へ下りる。並木の間を風が抜け、水面は空より暗いのに細い光を返していた。最後に信夫山へ上がると、福島市街と吾妻連峰が一度に開け、道路と高架の光だけが夕暮れを先取りしていた。
この旅の足跡
- 庭坂の西側では、果樹園の枝が道路の上に細い影を落としていた。駅の近くなのに農の時間が濃く、朝日が葉の間で何度も形を変えた。
- あづま果樹園は、さくらんぼから桃、梨、ぶどう、りんごまで半年以上の果物に出会える場所。直売所の明るさを見て、季節は景色より長く続くと思った。
- 旧佐久間邸は江戸時代から続く庄屋屋敷を整えた交流施設で、午前9時から午後5時まで見学できる。縁側の影を想像すると、道の速度が急に遅くなった。
- 四季の里は福島市の農業と公園の風景を一緒に見られる場所で、通常は9時から17時まで開園している。緑の中で休むと、光が丸くなった。
- 荒川桜づつみ河川公園には約220本の桜並木があり、荒川の右岸堤防に沿っている。花の季節でなくても、水と並木の間に細い光の道が続く。
- 信夫山の烏ヶ崎展望デッキは標高275メートルの山から福島市街と吾妻連峰を望む場所。夕方、道路と新幹線の高架だけが先に光りそうで、最後に選んだ。