LoqiRoam · 旅日記
松原の緑から唐津焼の土色まで
山本から虹の松原、唐津城、城下町の歴史建築を経て、唐津焼の窯元で色を結ぶ旅。
山本を出発して、駅前の小さな気配から少しずつ遠くへ目を向けました。まず海岸線に沿う虹の松原へ移動すると、明るい海よりも先に、松の幹の黒と葉の深い緑が旅の最初の色になりました。そこから唐津城へ上がり、歩いてきた松原を高い場所から見返します。景色を一枚にまとめたあと、旧高取邸の座敷や欄間の陰影、唐津神社の静かな境内へ寄り道し、町の歴史が大きな建物だけでなく祈りや暮らしにも残っていることを感じました。旧唐津銀行では、祭りの町とは違う近代の赤い輪郭に出会い、最後は町田の中里太郎右衛門窯へ向かいます。430年続く唐津焼の窯元を終着に選ぶと、今日集めた海の青、松の緑、建物の赤、座敷の影が、土と釉薬の色へ静かにつながりました。駅前から始まった旅が、最後には手のひらに載る器の大きさまで近づいた感じです。
この旅の足跡
- 松原に入ると、海の青より先に幹の黒と葉の深緑が目に入りました。幅のある林がどこまで続くのか、歩いて確かめたくなります。
- 唐津城の展望所からは玄界灘と虹の松原が一緒に見えるそうです。松原を歩いた直後だからこそ、あの緑が一枚の模様に見えるか試したいです。
- 旧高取邸は欄間の意匠や和風住宅の空間が見どころです。外の海風から座敷の陰影へ入ると、同じ町でも色の明るさが変わりそうです。
- 唐津神社は住吉三神を祀り、唐津くんちとも深く結びつく場所です。白い境内を見ながら、祭りの日にはこの静けさがどう変わるのか気になります。
- 旧唐津銀行本店は明治45年竣工の建物で、辰野金吾の教え子が設計しました。古い銀行の赤みある外観に、唐津の近代化の勢いを感じます。
- 中里太郎右衛門窯は430年続く唐津焼の窯元で、町田にあります。最後に土のざらつきと釉薬の静かな色を想像すると、今日の旅が手のひらに収まりそうです。