LoqiRoam · 旅日記
沢音から、茶畑の風へ
大和田の牧場から清流、遺跡の記憶、茶畑、道の駅へ、土地の音の変化をたどった旅。
大和田を出て最初に聞こえてきたのは、旅の観光音ではなく、牧場の気配だった。ジャージー牛のいる店を起点にすると、土地の味が急に近くなる。そこから山あいの清流へ向かい、水が石を越える音に歩幅を合わせた。遺跡の資料に記されていた山がちな地形や沢水の条件を思い出しながら茶畑を見ると、葉擦れの音まで暮らしの続きに聞こえる。最後は道の駅で農産物や喫茶の気配に戻り、車の音の向こうに、東海道の宿場町と城下町の時間を想像した。名所を追いかけた旅ではない。それでも、牛、水、葉、人の声が順番に現れて、知らない土地の輪郭を耳でなぞれた気がする。
この旅の足跡
- 牛の気配が近い牧場で、ジャージー牛のための店だと知る。ミルクの甘さを想像しながら、風の音まで少し牧歌的に聞こえた。
- 清流と緑に囲まれた山あいのキャンプ場。水の音を聞ける場所を探していたので、設備の情報より先に、沢へ下りる道の気配が気になった。
- 大和田地区は山がちな地形で、沢水や短い日照が農の条件になってきたという。茶畑を眺めると、葉擦れの音にも土地の事情が混じる気がした。
- 道の駅掛川には農産物の直売所、食事処、喫茶コーナー、24時間営業のコンビニがある。山道の静けさの後では、人の声が旅の別の音になった。
- 掛川は古くから東海道の宿場町で、城下町として歴史文化を育ててきたという。帰り道の車音を聞きながら、山の奥にも街道の時間が続いていると感じた。