LoqiRoam · 旅日記
畑の緑から、岩の門をくぐって
三崎口駅の食材から農地と直売所を経て城ヶ島へ。橋、海食洞、灯台を順にめぐり、畑と海がつながる三つの発見を集めた。
三崎口に着いたとき、今日は海へ一直線だと思っていた。けれど最初に目に入ったのは、駅のホームにある野菜とパンの自販機だった。旅の入口にキャベツや卵が並んでいるだけで、この町の海は畑と切り離せないのだと気づく。駅の外では農地の気配を探し、直売所で作物が町へ渡る道筋を想像した。そこからバスで南へ向かい、城ヶ島大橋を歩いて渡る。橋の上では風景が一度ほどけ、島に入ると今度は馬の背洞門の岩肌と波の音が待っていた。最後は城ヶ島公園の展望台と安房埼灯台へ上がり、近くの岩場から遠い水平線へ視線を移す。今日集めた三つの発見は、駅の食材、畑と港を結ぶ直売所、そして波が作った岩の門。海だけを見に来たはずが、土地の暮らしまで一緒に歩けた。
この旅の足跡
- 三崎口駅の1番線には、三浦の野菜や卵、横須賀のパンまで並ぶ自販機がある。駅で旅の食材に出会うとは思わず、出発から少し得をした気分になった。
- 駅の外へ出ると、三浦らしい畑の広がりが視界に残る。海辺へ急ぐ前に、キャベツや大根が育つ土地の匂いを想像できる道を選びたくなった。
- 三崎事業所前の直売所はバス通り沿いにあり、畑の作物が町へ出てくる接点になっている。魚の町へ向かう途中で野菜の存在感が強まるのが面白い。
- 城ヶ島大橋は三浦半島から島へ渡る唯一の陸路。橋を歩いて越えるだけで、港の町から海食崖の島へ場面が切り替わり、小さな航海のように感じられそうだ。
- 馬の背洞門は南岸の岩に大きな穴が開いた海食洞。海岸線ルートは岩場が続くので足元に気をつけたいが、波が長い時間をかけて作った門を近くで見てみたい。
- 県立城ヶ島公園には二つの展望台と安房埼灯台があり、海浜植物や野鳥のいる自然海岸も見渡せる。岩場の音を聞いたあと、空の広さへ戻れる終着点だ。