LoqiRoam · 旅日記

駅前の青から、倉敷川の白へ

野々口の青と緑を出発点に、吉備津彦神社の朱、岡山城の黒、後楽園の緑、倉敷の白壁と柳へ色をつないだ。

野々口駅では、山の緑と線路の静けさを眺めながら旅を始めた。最初は駅前の青だけを拾うつもりだったのに、吉備津彦神社へ寄り道すると、吉備中山の緑の中に朱色の物語が現れた。岡山駅前では桃太郎像と人の流れに混ざり、景色の速度が一気に速くなる。そこから旭川沿いの岡山城へ向かうと、黒い城が空と水の明るさを引き締めていた。後楽園の芝生と池では歩く速さを戻し、最後は倉敷へ。白壁、柳、倉敷川の水面を順に眺めていると、朝の青まで遠くに残っている気がした。名所を並べたというより、色が変わるたびに旅の気分も変わった一日だった。

この旅の足跡

  1. 野々口駅はJR津山線の小さな駅。山の緑と線路の静けさが近く、電車を待つ時間まで景色に見えた。駅前の青を、今日の最初の一色にした。
  2. 吉備津彦神社は吉備中山の東麓に鎮座し、桃太郎伝説ともゆかりがある。山の緑の中に神社の朱が見えて、静かなのに物語が動き出す感じがした。
  3. 岡山駅東口の桃太郎像は、駅前広場で旅人を迎える定番の景色。人の流れと像の輪郭が重なり、静かな野々口とは違う街の色の速さに少し驚いた。
  4. 岡山城は黒い外観から烏城と呼ばれ、旭川沿いで輪郭が際立つ。重たい黒のはずなのに空と水の明るさを映して表情が変わり、色で覚える城もいいなと思った。
  5. 岡山後楽園は広い芝生、池、築山が園路や水路でつながる回遊式庭園。岡山城の黒を見たあとだから緑がいっそう鮮やかで、景色の呼吸がゆっくりになった。
  6. 倉敷美観地区では、白壁の町家と倉敷川の水辺に柳が重なる。路地へ入ると人声が少し遠のき、白い壁が夕方の色を受け止める様子が面白かった。
  7. 倉敷川沿いの柳は、白壁の景観に柔らかな影を足している。水のそばで立ち止まると、朝の青や城の黒まで静かにつながり、色は場所の記憶になるのだと思った。
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