LoqiRoam · 旅日記

分かれ道から、木陰まで

日永駅の鉄道展示を起点に、街道、博物館、神社、公園をめぐり、四日市の色の変化を感じた。

日永駅では、ホームのそばに並ぶ台車や車輪を見て、鉄道の幅がこんなに目でわかるものなのだとびっくりした。そこから日永の追分へ向かうと、今度は線路ではなく街道が分かれる。大きな鳥居と古い道標の前で、昔の旅人もここで色や方角を選んだのかな、と想像した。四日市の中心へ出てからは博物館に寄り、暮らしの歴史や環境のことを知る。外へ出ると、諏訪神社の境内には木の影と祭りの気配があり、すわ公園交流館では本のある明るい休憩場所に出会えた。最後に鵜の森公園を歩くと、商店街の看板の色が木漏れ日と土の色へ変わっていく。駅前から始めたのに、終わるころには街全体が大きな色見本になっていた。

この旅の足跡

  1. ホームのそばに、台車と車輪と車軸が並んでいた。細い線路のための部品なのに、幅の違うレールまで見えると、駅が小さな鉄道博物館みたいで驚いた。
  2. 大きな鳥居の向こうで、東海道と伊勢街道が分かれていく。昔の旅人がここで行き先を選んだと思うと、道の色まで少し濃く見えてきた。
  3. 四日市の地質から公害と環境までを扱う博物館。昔の暮らしの展示と未来を考える展示が同じ建物にあり、明るい駅前に別の時間が重なって見えた。
  4. 諏訪神社は四日市の氏神として長く親しまれ、祭礼の記憶も残る場所。商店街の近くなのに境内へ入ると空気が変わり、赤や木の色が静かに映えた。
  5. 諏訪公園の中に、絵本を楽しめるすわ公園交流館がある。大きな観光施設ではないのに、街の真ん中に子どもと本の居場所があるのがうれしかった。
  6. 鵜の森公園は浜田城址にあたり、園内には鵜森神社もある。木陰の先に城の記憶がひそみ、駅前の商業色が最後に緑と土の色へほどけていった。
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