LoqiRoam · 旅日記
駅前から山の水色へ
越中泉の空から上市の町、大岩の信仰、トガ並木、穴の谷の湧水へ色をつないだ旅。
越中泉では、駅前に大きな看板がなくても、田園へほどける線路と空が旅の入口になった。上市へ出ると観光案内所が次の道をそっと示してくれたので、町の色を一つ拾ってから東へ進んだ。大岩山日石寺では岩に刻まれた不動明王に足が止まり、そこから眼目山立山寺のトガ並木へ向かうと、旅の音が少しずつ細くなった。最後の穴の谷の霊水では、見える色より聞こえない音が印象に残った。駅前の色を集めるつもりが、最後に持ち帰ったのは、空と木と水が混ざった淡い青だった。
この旅の足跡
- 越中泉駅は小さな無人駅で、待合室の向こうに田園が広がる。駅前の色を探す旅なのに、最初に見つかったのは人より広い空だった。
- 上市駅の改札外には観光案内所があり、町のパンフレットやおみやげに出会える。駅前の色は派手ではないけれど、次の道を選べる明るさがあった。
- 大岩山日石寺では大岩に刻まれた不動明王の摩崖仏と、大岩川の気配が近い。岩は灰色なのに、水と木陰が加わると境内の色が急に深くなった。
- 眼目山立山寺には参道のトガ並木が続き、木の柱の間を歩くような感覚になる。大岩の迫力とは違い、こちらは長い時間が静かに立っていた。
- 穴の谷の霊水は上市町黒川の丘陵にある湧水で、行者穴と呼ばれた修行の記憶も残る。水を見に来たのに、最後は音の少なさに驚いた。