LoqiRoam · 旅日記

線路の緑から、湖の青、餃子の焼き色まで

池場の茶畑を出発点に、文化財駅舎、浜名湖、建築、楽器、浜松餃子へ色の種類を広げた旅。

池場を出ると、最初に拾えたのは駅名ではなく、山の斜面と茶畑の緑だった。そこから天竜浜名湖鉄道の気賀駅へ向かうと、木造の駅舎と古いホームが、線路の時間をそのまま残している。保存された場所なのに中華屋が併設されていて、過去と今日が同じ屋根の下にいるのが楽しかった。浜名湖佐久米では、ホームの向こうに湖の青が広がり、冬にはカモメまでやって来るという。駅が待つ場所だけでなく、季節を受け止める場所に見えた。午後はぬくもりの森の淡い壁と曲線の家々を歩き、街には建物が塗る色もあると気づく。浜松市楽器博物館では、木や金属や遠い土地の鮮やかな楽器を眺め、音まで色で想像した。終着は浜松駅前。円形に並ぶ餃子の焼き色ともやしの白を見て、朝の緑から一日の発見が食卓まで続いたことがうれしかった。

この旅の足跡

  1. 池場の朝は、駅の名前より先に山の斜面と茶畑の緑が目に入る。現役の農地らしい段々の形に、どこまで歩けば景色が変わるのか気になった。
  2. 気賀駅は本屋と上屋、ホームまで登録有形文化財。古い木造の線路風景に中華屋も併設され、保存された駅が今の暮らしにも使われているのが面白い。
  3. 浜名湖佐久米駅では、細いホームの先に湖の青が広がる。冬はカモメが訪れる駅としても知られ、静かな待ち時間が急に生きものの気配を帯びる。
  4. ぬくもりの森は、少し曲がった家々と淡い外壁が並び、中世の小さな村のように見える。平日は11時から16時、歩くほど細部の色が増えていく。
  5. 浜松市楽器博物館は9時30分から17時まで。木の茶色、金属の光、世界各地の鮮やかな楽器が並び、見ているのに音まで想像させる展示だった。
  6. 浜松餃子は円形に並べた焼き色の中心へ、もやしの白を置く。浜松駅から徒歩圏の店で、街の名物が食卓の配色になっていることを確かめた。
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