LoqiRoam · 旅日記

曲がり角の先に、海と森

安房の高台から社寺、川辺、港、食卓を経て、山側の屋久杉自然館へ転じた散歩。

苗畑を出ると、道はすぐに観光の大通りではなく、屋根と坂のあいだへ入り込んだ。丘の上では神社と寺が隣り合い、安房の家並みを見下ろしている。そこから川へ下ると、松の残る小さな社があり、町の歴史が立派な説明板ではなく、砂地の余白に置かれているように見えた。 浜町を抜けて港に出ると、看板の文字が海の向こうまで道を延ばした。昼はワルンカランで皿の色を選び、歩きの緊張をほどく。最後はバスで山側へ向きを変え、屋久杉自然館へ。折れた大枝の大きさを前にすると、さっきまで読んでいた小さな看板も、島の長い時間の一部だったのだと思えてくる。

この旅の足跡

  1. 丘の上に神社と寺が並び、安房の家並みを見下ろしていました。参道の先に何があるのか、看板を読む前から少し気になります。
  2. 神社と本佛寺が隣り合う景色は、宗教施設というより町の境目のようでした。坂道から見える屋根の向きにも個性があります。
  3. 砂地に松が残る如竹神社は、建物の多い浜町で小さく切り取られた緑でした。川を眺める場所なのに、人物の記憶を抱えているのが意外です。
  4. 安房港では高速船の行き先を示す文字が、島の道の先にも別の島があると教えてくれます。岸壁の風は集落の坂道よりずっと開けていました。
  5. ワルンカランの料理は、皿の上で選ぶ楽しさがありました。安房の看板を追ってきた散歩が、ここで色と香りの寄り道に変わります。
  6. 屋久杉自然館では、折れた大枝が森の長い時間を具体的な大きさで見せていました。円形と台形の建物も、山へ向かう入口のようです。
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