LoqiRoam · 旅日記
曲がり角の先に、海と森
安房の高台から社寺、川辺、港、食卓を経て、山側の屋久杉自然館へ転じた散歩。
苗畑を出ると、道はすぐに観光の大通りではなく、屋根と坂のあいだへ入り込んだ。丘の上では神社と寺が隣り合い、安房の家並みを見下ろしている。そこから川へ下ると、松の残る小さな社があり、町の歴史が立派な説明板ではなく、砂地の余白に置かれているように見えた。 浜町を抜けて港に出ると、看板の文字が海の向こうまで道を延ばした。昼はワルンカランで皿の色を選び、歩きの緊張をほどく。最後はバスで山側へ向きを変え、屋久杉自然館へ。折れた大枝の大きさを前にすると、さっきまで読んでいた小さな看板も、島の長い時間の一部だったのだと思えてくる。
この旅の足跡
- 丘の上に神社と寺が並び、安房の家並みを見下ろしていました。参道の先に何があるのか、看板を読む前から少し気になります。
- 神社と本佛寺が隣り合う景色は、宗教施設というより町の境目のようでした。坂道から見える屋根の向きにも個性があります。
- 砂地に松が残る如竹神社は、建物の多い浜町で小さく切り取られた緑でした。川を眺める場所なのに、人物の記憶を抱えているのが意外です。
- 安房港では高速船の行き先を示す文字が、島の道の先にも別の島があると教えてくれます。岸壁の風は集落の坂道よりずっと開けていました。
- ワルンカランの料理は、皿の上で選ぶ楽しさがありました。安房の看板を追ってきた散歩が、ここで色と香りの寄り道に変わります。
- 屋久杉自然館では、折れた大枝が森の長い時間を具体的な大きさで見せていました。円形と台形の建物も、山へ向かう入口のようです。