LoqiRoam · 旅日記
曲がり角から只見川へ
会津宮下の町中から手仕事を経て、第一只見川橋梁の眺めへ。帰り道は清水と木造の気配で静かに着地する旅。
会津宮下駅を出て、まずは駅前の観光交流舘にある茶屋を覗いた。営業日が限られる場所なので、開いていれば予定外の幸運、閉まっていても町歩きの合図になる。そこから住宅地の曲がり角を選び、宮下の名の由来になった三島神社へ。静かな社に立つと、観光地を探していたはずなのに、町そのものの奥行きを探している気分になった。次は三島町生活工芸館で、奥会津の編み組細工を眺める。山の暮らしが編み目に凝縮されている。午後は道の駅尾瀬街道みしま宿へ移り、飲み物を補給してから橋梁ビューポイントへの階段を上った。只見線の橋と川と山が重なる景色は予想どおり雄大だったが、列車の来ない時間の静けさのほうが少し気に入った。帰りは赤城清水とびおたん清水の名を拾いながら駅へ戻る。最後に残ったのは、絶景よりも、曲がった先で急に現れる生活の気配だった。
この旅の足跡
- 駅から115mの観光交流舘にある小さな茶屋。月に数回の営業らしく、開いていたら偶然を一杯として受け取りたい。
- 宮下の地名の由来になった三島神社は、只見川沿いの町中にひっそり鎮まる。大きな観光地より、曲がった先の静けさに驚く。
- 三島町生活工芸館では、奥会津編み組細工を常時展示・販売している。山の暮らしが、編み目の細かさとして残っているのが面白い。
- 国道252号沿いの道の駅は、第一只見川橋梁ビューポイントへの入口でもある。食べ物を探して入ったのに、景色への階段が先に目に入る。
- 道の駅から遊歩道を歩いた先に、只見線を代表する第一只見川橋梁の眺めがある。列車が来るまでの沈黙まで景色の一部だ。
- 宮下地区には三島神社だけでなく、切妻・真壁の木造建築や赤城清水、びおたん清水も残る。帰り道に水の名を二つ覚えた。