LoqiRoam · 旅日記

水面から街の灯りへ

運河、屋上、展望塔、庭園、薬店、ガラス美術館をつなぎ、光の変化を遠景から手元の反射まで追った。

東新庄から歩き出すと、最初に見えたのは富岩運河の広い水面だった。天門橋の展望塔に上がると、運河は一本の線ではなく、芝生と空と街をつなぐ余白に見えた。富山県美術館の屋上では、遊具の名前から形が生まれていることに気づき、景色を見る方法にも遊びがあるのだと思った。市役所の高い窓から雲の切れ目を探し、降りてからは城址公園の池へ。大きな眺めは水面の小さな揺れにほどけた。池田屋安兵衛商店では薬草と木の匂いに足が止まり、最後にガラス美術館へ向かった。反射の重なる建物の中で、朝の運河の光が別の形で戻ってきた。

この旅の足跡

  1. 天門橋の展望塔から見る運河は、昼の水をただ反射するだけではなかった。展望塔は21時30分まで開き、夜には別の輪郭になるらしい。
  2. 屋上の遊具は「ふわふわ」「ぐるぐる」などの言葉から形になっている。立山が見えない日でも、360度の映像で山の位置を確かめられるのが少し不思議だった。
  3. 地上70メートルの展望塔は無料で、晴れた日は立山連峰まで見渡せる。今日は雲の切れ目を探すだけでも、街の屋根がゆっくり明るくなるのが分かった。
  4. 池泉周遊式の和風庭園では、滝の流れる池を園路が囲んでいる。高い場所で見た街の光が、ここでは水面の小さな揺れに分解されていた。
  5. 木造の店内に、反魂丹の製造販売と薬草茶が並ぶ。丸薬づくりの道具を見ていると、富山の薬は遠くへ運ばれる前に、ここで静かに手を動かしていたのだと思った。
  6. 大きくきらめく建物の中で、現代ガラスの展示と図書館の気配が重なる。午後の光が壁面を滑るたび、建物そのものが展示物のように見えた。
地図と足跡で読む