LoqiRoam · 旅日記

水の道、滝の道

岩波から深良用水と岩波風穴を経て、五竜の滝と富士山麓の眺めへつないだ水辺の散歩。

岩波を出て、駅の短い看板を背に山側の道へ入った。最初はただの住宅地に見えた道が、深良用水の話を知ると、足元の流れを探す散歩に変わる。江戸時代に芦ノ湖から水を導いたという用水は、姿を隠したまま今も地域を支えている。さらに岩波風穴の名を案内で見つけ、整備された名所から少し外れた小道に想像をふくらませた。午後は電車と徒歩を組み合わせて裾野市中央公園へ移動し、五竜の滝で水の音を正面から浴びる。静かな用水、見えない風穴、勢いよく落ちる滝。最後に富士山の裾野を眺めると、今日の道は細い文字から大きな地形へ続いていた。

この旅の足跡

  1. 岩波駅を出ると、御殿場線の線路と山側へ伸びる道がすぐ近くにある。駅名の短い看板から歩き始めると、観光地より先に暮らしの地図が見えてきた。
  2. 深良用水は1670年に通水し、芦ノ湖から裾野へ水を導く全長約1.2キロの用水路だという。見えないトンネルの話を知ると、足元の水音まで歴史の続きに聞こえた。
  3. 岩波風穴は裾野市の天然記念物として地域の景観資源に挙げられている。入口を探すような小道の気配に、名所らしく整いすぎない面白さがあった。
  4. 裾野市中央公園の五竜の滝は、園内の散策と組み合わせて訪ねられる。複数の流れが岩肌を落ちる様子は、用水の静かな水と違って一気に音の景色になった。
  5. 裾野の市街地には、富士山の裾野らしい地名や公共施設の案内が並ぶ。滝を見たあとに町の表示を読むと、自然と生活が別々ではなく同じ地形に置かれていると気づく。
  6. 裾野市は富士山の南東麓にあり、場所によって山の裾野が視界の背景になる。夕方の道では、案内板の小さな文字より先に、地形そのものが帰り道を教えてくれた。
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