LoqiRoam · 旅日記

水辺と丘のあいだ

下溝から三段の滝、無量光寺、道保川公園を経て、温室と展望塔へ。水辺と丘の静けさをつないだ。

下溝で降りたとき、旅は駅前の住宅地と相模線の音から始まった。歩いて三段の滝へ向かうと、姥川と道保川が合流し、段丘の向こうに相模川が見える。水の流れを追うつもりが、まず空の広さに足を止めた。その後、相模川沿いの丘にある無量光寺へ寄り、木立の静けさの中で土地の時間が急に長くなるのを感じた。道保川公園では湿地の木道をゆっくり進み、見える鳥よりも、草むらの奥から届く声に注意を向けた。県立相模原公園の温室では、外の雑木林とは違う湿度と植物の密度に出会い、旅の景色が少しだけ遠くへ開いた。最後にグリーンタワーへ上がると、歩いてきた道は細い線になり、畑、公園、川の余白が一枚の地図のように見えた。今日は名所を集めたのではなく、水音と人の声と風の間隔が変わる順に歩いた。

この旅の足跡

  1. 下溝駅を離れると、落ち着いた住宅地の向こうに畑の余白が見えた。静かな町なのに、相模線の列車音だけが遠くまで届く。
  2. 三段の滝は姥川と道保川が合流する場所で、段丘から相模川の景色も見える。水の音を想像して来たが、実際には空の広さの方が先に残った。
  3. 無量光寺は相模川沿いの亀形の丘にあり、境内は史跡と景勝地に選ばれている。木立の奥に古い時間が沈み、川の近さが意外だった。
  4. 道保川公園の木道は、水鳥の池と湿地の間を静かに進む。深い雑木林の中で鳥の声を探すと、見える景色より見えない生き物の存在が大きく感じられた。
  5. 県立相模原公園のグリーンハウスは大温室で、屋内庭園には熱帯の植物が並ぶ。外の雑木林とは別の湿度があり、景色の中へ少しだけ異国が入り込んだ。
  6. グリーンタワー相模原は麻溝公園内の高さ55メートルの展望塔で、展望室は地上38メートルにある。上がると道中の細さが消え、畑と公園が一枚になった。
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