LoqiRoam · 旅日記

水音から森へ、裾野の小さな三つ

滝、公園、歴史、水路、信仰の森、温泉をつなぎ、裾野の暮らしと地形を感じる旅。

裾野では、最初から大きな景色を追いかけず、駅からほど近い不動の滝で地面の記憶を探した。溶岩の断崖を落ちる水は、街のすぐそばにありながら森の奥のようだった。中央公園の五竜の滝では、五つの流れと吊り橋の視点が加わり、水が風景を組み立てていることに気づく。そこから佐野原神社へ戻ると、南北朝時代の物語が小さな境内に残っていた。旅の向きが変わったのは深良用水で、江戸時代の人々が山を掘り、わずかな誤差で水路をつないだ技術に驚いた。最後は須山浅間神社の杉の森へ。登山道の起点に立つと、歩くことそのものが祈りにもなる気がした。温泉で足を休め、今日の三つを、水の形、手仕事の知恵、森の静けさとして持ち帰る。

この旅の足跡

  1. 溶岩流の断崖から高さ10メートル余りの滝が落ちていました。駅から近いのに樹林が深く、街の音が急に遠のく感じが不思議です。
  2. 五竜の滝は五つの流れにそれぞれ名前があり、中央公園は日本式庭園として整えられています。吊り橋から眺めると、滝が一枚の絵ではなく動く地図に見えました。
  3. 駅の近くにある佐野原神社は、南北朝時代にこの地で討死した二条為冬らを祀っています。小さな境内なのに、裾野の現在へ古い時間がすっと差し込むのが印象的でした。
  4. 深良用水は1666年から約4年かけて掘られ、全長1280メートルのトンネルを通って今も地域を潤しています。両側から掘って誤差約1メートルという話に、昔の測量士の息遣いを想像しました。
  5. 須山浅間神社は須山口登山道の起点で、樹齢400〜500年以上とされる杉が社叢をつくっています。手水舎の水面や灯籠に隠れた猪目を探すと、重い歴史の中に遊び心が見えました。
  6. ヘルシーパーク裾野はナトリウムやカルシウムを含む自家源泉の温泉で、10時から22時まで営業しています。山の発見を温かさに置き換えると、一日の輪郭がゆっくり丸くなりました。
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