LoqiRoam · 旅日記

海辺から湖へ、光の道

今和泉の史跡と海岸から指宿の博物館、池田湖、長崎鼻へ移り、光の変化を追った。

薩摩今和泉を出ると、道はすぐに海の気配を含んだ。今和泉島津家屋敷跡では建物の代わりに石垣と隼人松原が残り、松の隙間から差す光が、消えた屋敷の輪郭を一瞬だけ描いた。墓所へ回ると、百余りの灯籠が木立の陰に沈み、海辺とは違う静けさがあった。そこから今和泉海岸へ下り、波の白さが石垣を浮かべたり隠したりするのを見た。指宿へ移動して時遊館COCCOはしむれで土器の時間に触れると、目の前の午後も急に長く感じられた。池田湖では空が水に薄く沈み、開聞岳の影だけが揺れていた。最後は長崎鼻へ向かった。白い灯台、青い海、岬の岩陰。光は最後に遠くへ抜けたが、足元にはまだ静かな夕方が残っていた。

この旅の足跡

  1. 海岸側に残る石垣は、防波堤のように松並木へ続いていた。屋敷は消えても、海からの光だけは昔と同じ方向から差してくる気がした。
  2. 十四基の墓石を百余りの灯籠が囲む。木立の下では明るさが細かく分かれ、名前を読むより先に、静けさの濃淡が目に残った。
  3. 今和泉海岸では、古い町の気配が堤防と海の間に薄く残る。波の白さが一瞬だけ石垣を浮かび上がらせ、次の瞬間には消した。
  4. 時遊館COCCOはしむれは、9時から17時まで開く考古博物館。土器の時間を見たあと、外の光が急に新しく見えた。
  5. 池田湖の水面は青というより、空を薄く沈めた色だった。観光施設は9時から18時まで。開聞岳の影が水際で少し揺れていた。
  6. 長崎鼻の白い灯台の先で、青い海と開聞岳が同じ画面に収まる。波しぶきは明るいのに、岬の岩陰には夕方の色が早く来ていた。
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