LoqiRoam · 旅日記

駅前の色を、川風で伸ばす

川崎駅前から商店街、異国風の商業街、川崎大師、多摩川、大師橋、大師公園、生活道へ進み、街の色の変化を集めた。

川崎駅東口では、バスの青や看板の赤が人の流れと一緒に動いていた。銀柳街へ入ると、アーケードの照明と店先の色が近くなり、駅前は大きな看板だけでできていないとわかった。途中でラ チッタデッラに寄ると、映画や食を包む異国風の街並みが現れ、同じ駅前にも別の舞台があることに驚いた。川崎大師では朱色が急に静かに見え、仲見世の匂いまで色に混ざった。多摩川へ出ると空の青と水面の銀が景色をいったん薄くする。大師橋の近くでは橋と工場の灰色が現れたが、大師公園の緑で休むと、街の硬さが少しほどけた。最後は名所から離れた道を歩き、住宅の白や夕方の黄色を拾った。駅前から始めた色集めは、暮らしの中まで続いていた。

この旅の足跡

  1. 駅前広場ではバスの青や看板の赤が人の流れと一緒に動いていた。最初の一枚をどこに置くか、少し迷う。
  2. 銀柳街のアーケードには昔からの商店と新しい店が並び、照明の色も少しずつ違う。歩くほど駅前が一色でないとわかった。
  3. ラ チッタデッラはイタリアの丘の街をモチーフにした施設で、駅前に映画館や店、飲食店が集まる。川崎に小さな異国が差し込んで見えた。
  4. 川崎大師の仲見世通りは大山門の前に約200メートル続く。商店街の明るさとは違う朱色と参道の気配に、色の温度を感じた。
  5. 多摩川の河川敷では、空の青と水面の銀が看板の色をいったん薄めてくれる。風が強く、集めた色を洗われるようだった。
  6. 大師橋の骨組みと遠くの工場が硬い灰色をつくる。でも川沿いの草は明るい緑で、無機質だけではない川崎が見えた。
  7. 大師公園の芝生と木陰は、橋と工場を見たあとの緑の休符になる。ベンチに座ると、街の音が少し遠くなった。
  8. 南へ進む生活道では、住宅の壁や配送車が夕方の光を拾っていた。名所ではない白と黄色が、最後にいちばん長く残った。
地図と足跡で読む