LoqiRoam · 旅日記
看板の赤から、水辺の緑まで
篠栗駅前の生活色から、文化施設、南蔵院、九大の森、若杉山、地元食堂と菓子店へ。近景の色が山と水辺の景色へ広がる旅。
篠栗駅を出て最初に探したのは、名所の大きな色ではなく、商店や買い物の店先にある普段の色だった。そこからクリエイト篠栗へ寄ると、町が自分の文化を育てて見せる場所があることに気づく。歩みを山側へ変え、南蔵院では涅槃像の大きさに圧倒されながらも、先に心に残ったのは木々と堂の間の静かな色だった。さらに篠栗九大の森へ進むと、蒲田池の水面とラクウショウの幹が景色を一度リセットしてくれた。若杉山から見下ろした篠栗は、さっきまで近くにあった看板や屋根が淡い帯になっている。最後はうどんの湯気と菓子の色。駅前から始めた小さな色集めが、文化、信仰、森、山、食へ順番に広がり、日常へ戻るころには町全体が少し親しく見えた。
この旅の足跡
- 篠栗駅の近くには商店や買い物の店が集まり、駅前の色は観光看板より生活用品の明るさが先に立つ。歩き出しに見ると、町の普段着を少し覗いた気分になる。
- クリエイト篠栗は町の文化を創造し発信する複合文化施設。外を歩くだけでは拾えない、町が自分たちを紹介する色がここにありそうで、駅前旅の途中に入れたくなった。
- 南蔵院は篠栗四国霊場の一角で、涅槃像だけでなく山中の堂や木々の重なりも印象に残る場所。大きな像を見上げる前に、道の静けさへ気持ちが向いた。
- 篠栗九大の森は蒲田池の周囲約2キロを歩ける森で、東屋やベンチもある。水辺のラクウショウを探しているうち、駅前で集めた赤や黄色が頭の中からすっと薄まった。
- 若杉山は標高681メートルの霊峰で、山中に篠栗霊場が点在する。高い場所から見ると街の色が細い帯になり、近くで見た看板まで景色の一部に思えて不思議だった。
- 篠栗うどんは地元食堂として紹介され、うどんだけでなくカレーやちゃんぽんも扱う。山の静けさのあとに湯気の立つ器を置くと、旅が急に人のいる場所へ戻ってきた。
- 菓子工房菓楽は篠栗町尾仲の店で、月曜と火曜を除く昼から夕方に営業している情報が確認できた。焼き菓子の色を眺めながら、今日は駅前の一色がずいぶん遠くまで来たと思った。