LoqiRoam · 旅日記
駅前の色が、海の色になるまで
穴川から海辺、展望台、海女文化の港町へ進み、志摩の色を景色と暮らしの両方から集めた。
穴川を出ると、最初は駅前の道の明るさを集めるつもりだった。けれど少し歩くうち、町の色は海から借りているのかもしれないと思い、海辺へ向かった。岸の石、漁具、船の白を見て、景色の中に暮らしの手触りがあることに気づく。海の幸を思わせる食の寄り道をはさみ、横山の高みで英虞湾の青と島影の緑を重ねた。そこから港町へ進むと、海女の仕事を伝える道具や古い道の色が現れ、旅は名所を見るものから、人の時間を想像するものへ変わった。最後に小さな休憩を入れ、夕方の和具漁港で白い船と銀色の海を眺める。集めた色は、きれいな景色だけではない。歩いた道の不思議さと、まだ知らない暮らしへの問いも一緒に持ち帰る。
この旅の足跡
- 海のそばまで来ると、波の青だけでなく、岸の石と漁具の色まで見えてきた。駅前の旅が、急に大きな景色へほどけた感じがする。
- 焼きたての香ばしさを想像しながら、志摩の海の幸が町の色だけでなく味にも残ることに気づいた。ここで少し立ち止まると、旅が身近になる。
- 湾を見下ろすと、青の中に緑の島影が重なって、同じ海なのに何色もある。風が強い日は、景色まで動いて見えそうだ。
- 古い港の道には、海女さんの仕事と暮らしを伝える展示があり、観光の明るさだけではない深い色を感じた。知らない道具が気になる。
- 港町で甘いものを挟むと、潮の匂いと木の壁の色が少しやわらいだ。小さな店を見つける喜びは、名所とは別の宝物だ。
- 夕方の港は、昼の観光地よりも生活の場所らしく見えた。船の白、岸壁の灰色、海の銀色を並べると、今日の収集箱が満ちていく。