LoqiRoam · 旅日記
駅前の色、古い道の先まで
荒尾駅前の朱色を起点に、古墳・化石・赤坂宿・川湊・菓子店を経て、美濃国分寺跡の緑と空へ向かった。
荒尾駅を出ると、まず御首神社の朱色と木立が目に入りました。駅前のすぐそばなのに、由緒を抱えた静けさがあります。そこから昼飯大塚古墳へ向かうと、色は社殿から芝生と土へ変わり、150メートルの墳丘を歩くうちに町の時間が急に深くなりました。金生山化石館では、灰色の石灰岩の中に昔の海を見つけ、景色を見る旅が地面を想像する旅へ転換。山を下りた赤坂宿では、低い軒と格子の影、赤坂港跡の水運の記憶を順に拾いました。途中で金生堂に寄り、130年続く菓子店の甘い色をひとつ持ち帰る気分に。最後は美濃国分寺跡歴史公園へ移動し、古代の基壇と生垣の緑の向こうに空を見ました。駅前から始めた色集めは、道、石、家、水、味、そして空まで広がりました。
この旅の足跡
- 荒尾駅から一分の御首神社は、木立の奥に朱色がきゅっと見える場所でした。平将門の首を祀る由緒と、受験生も訪れるという今の気配が同居していて不思議です。
- 昼飯大塚古墳は墳丘長150メートルの前方後円墳。復元された葺石や埴輪の色が芝生から浮き上がり、1600年前の大きさを歩いて実感できました。
- 金生山化石館では、かつて赤道直下だった海のサンゴ礁をジオラマで見られます。入館料100円、9時から17時。石の灰色が急に海の青へ想像を連れていきました。
- 旧清水家住宅は赤坂宿の中央に残る、軒の低い木造二階建ての町家。土蔵まで含めて無料公開される日があり、格子の影が道に細い縞模様を作っていました。
- 赤坂港会館の住所は赤坂町2939番地。杭瀬川の川湊の記憶を伝える場所で、街道の家並みの先に水の運搬があったと知ると、道の向きまで違って見えます。
- 金生堂は創業130年、8時から19時まで開く赤坂町の菓子店。和菓子だけでなく米粉のボーロもあり、店先で旅の景色が小さなお土産の色に変わりました。
- 美濃国分寺跡歴史公園は、741年に建てられた国分寺の伽藍跡を芝生の中にたどれる場所。池とベンチ、約800メートルの生垣があり、最後に緑と空が大きく残りました。