LoqiRoam · 旅日記
赤い門から白い球、最後は木の葉
東別院から大須の赤、万松寺の立体感、科学館の白、美術館と白川公園の緑へ。街のにぎわいと静けさの境目を歩いた。
東別院を出ると、まず街の色を探す目で大須の門前へ向かった。赤い提灯や看板の重なりは元気いっぱいなのに、万松寺では商店街の平たい景色から建物の高さへ視線が持ち上がった。そこから北へ歩くと、名古屋市科学館の白い球体が突然あらわれ、街角に大きな月が浮かんでいるようだった。名古屋市美術館では木々に囲まれた建物の落ち着きに出会い、最後は白川公園の芝生と木陰へ。今日は色を集める旅だったのに、終わってみると、色と色のあいだの静けさまで拾っていた。
この旅の足跡
- 大須観音の門前は赤い提灯と古い商店の看板が重なって、歩き始めから色が多い。商店街が八つも交差するごった煮の街なのに、寺の近くでは空気が少し静かになるのが不思議だった。
- 万松寺は本堂が地下1階から地上5階まで続く立体的なお寺で、商店街の中に突然大きな建物が立ち上がる。昔ながらの寺なのに現代的な高さがあり、境内の中身をもっと覗いてみたくなった。
- 名古屋市科学館の巨大な球体は直径39.2メートルで、地上約11メートルに浮いて見える。白い球が街の上に置かれた月みたいで、展示を見る前から建物そのものに引っぱられた。
- 名古屋市美術館は緑豊かな白川公園の中に低く建ち、木々の間に建築の線が見え隠れする。内部には西欧建築や江戸の天文図などの引用もあり、外から中まで色と記号を探せそうだった。
- 白川公園は都心の中で芝生と木陰を広げ、さっきまでの建物の色をゆっくり自然へ戻してくれる。大きな空が見えるので、最後に何色を持ち帰るか考える余白が生まれた。