LoqiRoam · 旅日記
道の曲がり方から、海辺の石まで
市振の宿場、糸魚川の食、親不知のヒスイ海岸をめぐり、道・米・石の三つの発見を集めた。
市振駅を出ると、最初に気になったのは観光施設ではなく、旧北陸道の宿場らしい道の曲がり方だった。家並みの先には、芭蕉の宿と伝わる桔梗屋跡と句碑がある。昔の旅人がここで足を止めたことを思いながら歩くと、町が静かに時間を抱えているように見えた。そこから越後市振の関へ向かい、糸魚川産コシヒカリのごはんでひと息。海の町の発見は魚だけではないらしい。親不知ピアパークでは、目の前の海と102トンのヒスイ原石に驚いた。最後は海岸へ出て、小石と波を眺める。大きな石と小さな石、険しい道と休める場所。その対比が、今日の旅を軽やかにまとめてくれた。
この旅の足跡
- 市振は旧北陸道の難所の西に栄えた宿場町。駅を出て家並みを眺めると、観光地というより昔の旅人の速度が残っているようで、道の曲がり方まで気になった。
- 市振には芭蕉の宿と伝わる桔梗屋跡があり、句碑も残る。旅人の名前を追うつもりが、宿の跡だけで昔の夜の気配まで想像してしまった。
- 越後市振の関では、レストランのごはんに糸魚川産コシヒカリを使う。海の町で魚だけを探していたら、米の甘さが旅の印象を静かに変えてくれそうだ。
- 親不知ピアパークは海を正面にした道の駅で、海水浴やヒスイ拾いも楽しめる。断崖の険しさを想像して来たのに、入口は思いのほか開放的だった。
- 館内には重さ102トンの巨大なヒスイ原石が展示されている。拾えるかもしれない小石の海のそばに、動かせないほど大きな石がある対比が可笑しくて面白い。
- 親不知海岸は道の駅から歩いてすぐで、海を眺めながら石を探せる場所。波の音を聞いていると、今日の三つ目の発見は『道が地形の記憶を運ぶ』ことだと思った。